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駅のホームでお花見する外国人観光客。ハトに“エサやり”した結果、大群が押し寄せて現場は地獄絵図に

 ここ数年、外国人観光客が非常に増えた。その影響は電車やバスなどの公共交通機関にも及んでいる。利用に関するマナーは日本と海外で異なる場合が多く、彼らに悪気はなくとも周囲が「迷惑」と感じてしまうケースが少なくない。

駅構内で広がる異様な光景

駅のホームの手摺に止まった鳩

※写真はイメージです。以下同

 よく晴れた春の日、丈脇丈二さん(仮名)が目にしたのは、駅のホームという異例の場所で“お花見”を楽しむ外国人観光客の姿だった。 「地元では有名な桜が見える駅のホームで、レジャーシートを広げてお酒やおつまみを嗜みながらお花見をしているアジア系の外国人が4人いました」  近くに公園があるにもかかわらず、なぜか駅構内を選んだ彼ら。確かに、トイレや水道、自動販売機などの便利な設備が揃っているが、日本人の感覚からすれば考えられない行動だ。  その騒ぎは、さらに予想外の展開を見せる。 「外国人の1人が食べていたピザのかけらをハトに餌として与えたんです。すると仲間を呼んだのか、すぐに大量のハトがやってきて……。その場にあった食べ物をめがけて、いっせいに襲ってきたんです」  ハトの大群によって、駅構内は騒然となった。外国人たちは必死にハトを追い払おうとするも、ハトたちの食欲には勝てない。まさに現場は地獄絵図。

エサを求めるハトの大群に周囲は困惑

 丈脇さんだけではなく、周囲の人たちは誰もが困惑していた。横にいたおばあさんは、外国人たちに怒りの表情を浮かべていたという。 「おそらく、おばあさんが連絡したんだと思いますが、駅員さんが飛んできて、外国人たちに強めの口調で注意しました。言葉が通じているのか定かではないのですが、駅員さんがものすごい剣幕だったので、“怒られている”という認識はあったようです」  外国人たちは渋々とハトに荒らされた場所を片付け、ようやく公園へと立ち去っていった。丈脇さんは、心の中で拍手を送った。その場で警察への通報も考えたが、駅員にこれ以上の負担をかけたくないと思い、見送ったそうだ。 「これは文化の違い……なんですかね。公共の場でのマナーに対する意識の違いかもしれません」
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電車が停車中に“ショータイム”
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編集者・ライター・旅行作家。取材や執筆、原稿整理、コンビニへの買い出しから芸能人のゴーストライターまで、メディアまわりの超“何でも屋”です。著書に『海外アングラ旅行』『実録!いかがわしい経験をしまくってみました』『10ドルの夜景』など。執筆協力に『旅の賢人たちがつくった海外旅行最強ナビ』シリーズほか多数。X(旧Twitter):@gold_gogogo

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