更新日:2025年12月24日 20:20
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“あおり運転”してきたバスが後ろから追突。約2年半の裁判でも「諦めないでよかった」と思えるまで

 ニュースなどで頻繁に取り上げられる「あおり運転」。被害者の精神的苦痛は深刻であり、トラウマにもなりかねない。  自動車損害保険を扱うチューリッヒ保険の『2025年あおり運転実態調査』によれば、5年以内にあおり運転をされたことがあるドライバーは34.5%であった。また、遭遇したあおり運転は、「後方から激しく接近された」が最多の84.3%。あおり運転された際の対処方法は、「道を譲った(51.1%)」、「何もしなかった(28.8%)」が上位を占め、あおり運転に遭遇しても、冷静に対応するドライバーが目立つことがわかった。  今回は、“あおり運転”のトラブルに直面し、落ち着いた対応で切り抜けた2人のエピソードを紹介する。

クルーズ走行中に突然の威圧

高速道路

※写真はイメージです。以下同

 加藤信夫さん(仮名・60代)は、ある日の午後、仕事の移動中に高速道路を走っていた。 「時速100キロでクルーズコントロール(自動で速度を維持する)に設定し、追い越し車線を走っていました。静かな音楽を流しながら、運転を楽しんでいたんです」  走行車線はやや混雑していて、速度も遅めだったことから、加藤さんは追い越し車線を一定の速度でキープしていた。しかし、ふとミラーを見ると、後ろから異様な勢いで迫ってくる黒いワンボックスカーの姿があった。 「いきなりクラクションとパッシングが始まり、車間距離もほとんどありませんでした。明らかに“あおられている”とわかって、背筋が冷たくなりました」  加藤さんはすぐに走行車線への移動を試みたが、混雑していてタイミングがあわなかったという。  しばらくして、ようやくスペースを見つけて走行車線へ移動。そのまま路肩へ一時避難することに……。車を止め、ハザードランプを点けて気持ちを落ち着かせようとしたのだ。

怒声を上げた男に待っていた思わぬ結末

 ところがその直後、黒いワンボックスカーも前方で停車。運転席から飛び出してきたのは、強面の男性だった。興奮した様子で加藤さんの車に近づき、窓を叩きながら叫んでいたという。 「私が窓を閉めてドアロックをかけ、警察へ通報をしようとしたとき、予想外の“こと”が起こったんです」  男性の車がゆっくりと左へ動き出したのだ。下り坂の傾斜にまかせて、無人のままズルズルと道路を滑っていったそうだ。 「サイドブレーキをかけ忘れたんでしょうね。車はそのまま壁にガリガリと擦れて止まりました。すごい音がしたので、かなり大きな傷がついたはずです」  加藤さんは車内から「車が動いてるぞ!」と叫び、男性に知らせた。慌てて車へ戻っていったが、遅かったようだ。 「怒り狂っていた顔が、急に青ざめていました。その姿を見たとき、少しスカッとした気持ちになりました」  この一件を通して、加藤さんは改めて“あおり運転”の危険性と、冷静な対応の重要性を痛感したという。 「そしてもう1つ、サイドブレーキの確認も決して忘れてはならないですね(笑)」
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突然の追突事故と通院生活
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2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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