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小学生のとき「母の不倫」を知り、“性的逸脱行動”に…「男性を憎んでいた」26歳女性がたどり着いた現在地

 元児童養護施設職員で、現在はインフルエンサーをはじめ保育士、ベビーシッター、SNSマーケティングなど多岐にわたって活躍するのが、ふなちゃんさん(fo_ofolio)。26歳の女性だ。自身もまた家族に翻弄された彼女は、社会への発信を通して何を実現しようとしているのか――。
ふなちゃん

ふなちゃん

母から関心を向けられずに育った

――児童養護施設あるあるなどのショート動画ネタで人気のふなちゃんさんですが、ご自身もまた、いわゆる機能不全家族で育ったと伺いました。 ふなちゃん:そうですね。実家にいる間は、ゆるゆると苦しい時間が続きました。私は4人きょうだいの2番目で、姉、弟2人がいます。共働きだったためか、大所帯でも比較的生活は苦しくなかったと思います。父は会社員、母は看護師をやっていました。ただ、私は母から関心を向けられずに育ちました。幼いころにいろいろ楽しませてくれたのは、どちらかといえば父という印象です。 ――お母さんからの関心が向けられていないことは、どんなところから気づくのでしょうか。 ふなちゃん:たとえば誕生日やクリスマスのプレゼントは、事前に何が欲しいかを伝えていても、「そのときに母があげたいもの」とくれるんですよね。また旅行とかも、どうも「子どもを楽しませてあげよう」みたいなのが一切なくて、母が行きたいところに行くんです。「疲れた」と言っても、「いや、お母さんはまだ◯◯に行きたいから」みたいな。  それから、たとえば私がマラソン大会で賞を獲ったりしてそれを報告しても、「お母さんが小さいころはな」みたいな自分の昔話を始めて、娘を褒めようなどとはまるでしません。父からもよく「子どもと張り合うんじゃない」と言われていました。よそのご自宅にお邪魔すると、他のお母さんは子どもをまず中心に考えていて、自分の家庭が恥ずかしく、また母のことが幼く感じたのを覚えています。

怒られることに対する恐怖感が根底にあった?

――「お母さんって幼いかも」と思った具体的なエピソードはありますか。
ふなちゃん

幼少期のころの一枚

ふなちゃん:実は姉の前にひとり、お腹のなかで亡くなった子どもがいるんです。その子のお墓参りに行くとき、まだ幼い私たちが静かにできなくて、当然お寺で怒られたりするわけですよね。父いわく、母は「怒られるから、お寺には行きたくない」などと言っていたようです。母の話は父経由で聞くことが多くて、直接聞いたわけではないのですが。「供養ってそういうものじゃないよな……」と思いました。今にして思えば、母は怒られることに対する恐怖感が根底にあって、人との関わりなどを回避しがちになっていたように感じます。 ――お父さんはどのような方だったのでしょうか。 ふなちゃん:父は地域での人望が厚く、街の行事などにも率先して参加するタイプの人だと思います。地元の人からいろいろ物品をもらったりすることも多く、衣食住に困らなかったのは、そうした父の人徳もあったかもしれません。 ――アンバランスなご夫婦ですね。 ふなちゃん:本当に。父は地域のよさこいの代表を務めていて、長年活動をしています。その縁で母も一応集まりに顔を出すのですが、結構長く参加しているのに、ほとんど周囲の人と交流を持ちません。不思議な人なんですよね。
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母の不倫を目の当たりにして、自身がとった行動は…
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ライター、エッセイスト。可視化されにくいマイノリティに寄り添い、活字化することをライフワークとする。『潮』『サンデー毎日』『週刊金曜日』などでも執筆中。Twitter:@kuroshimaaki
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映画『家族じゃないけど(仮)』
児童養護施設で暮らす子どもたちと職員のあいだに生まれる、絆と揺れる想い。
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