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「100万円自腹で払って」ひょうたんアーティスト・あらぽんが“カナダ個展”を実施。最終的な損益を聞いた

カナダ・バンクーバーで初の海外個展を開催するため、今年4月からクラウドファンディングに挑戦していたひょうたんアーティストのあらぽん。 しかし、目標150万円に対して50万円という結果に終わり「クラファン失敗」が話題に。個展の開催すら危ぶまれていた中、あらぽんは100万円を自己負担してバンクーバーに渡航することを決断。9月には個展を実施していた。 コスト削減のため、ホテルではなくオフィス泊という過酷な条件での滞在となったが、現地で待っていたのは予想以上の手応えだったという(前後編の後編)。
あらぽん

あらぽん

1週間連続でシャワーのないオフィス泊

——100万円自腹でマックスプランを決めて、具体的にはどのようなコスト削減を? あらぽん:大きなところだと宿泊費ですね。9月はまだバカンスシーズンの尾を引きずっていて、どのホテルも一泊4〜5万円でした。 それを全部削るために、カナダにいる1週間はお世話になっている方の会社のオフィスを借りて寝泊まりしまして、これで30万円が削れました。 ——1週間連続でオフィス泊とは相当過酷でしたね……。 あらぽん:そうですね。オフィスにこもって作品の修正や追加制作、個展の準備など、夜遅くまで作業して、そのままソファで寝るという生活でした。 オフィスにシャワールームがないんで、隣のビルのトレーニングルームのシャワーを借りに行ったのも、ちょっとしんどかったです。 ——他にも削減したコストはありますか? あらぽん:作品の輸送費ですね。 正規の値段で絵を1枚送ると20〜30万円かかるんです。だから、一番大きいダンボールに入るサイズの作品だけを作って、それをギュウギュウに詰めて4箱送りました。 1箱3万円ちょっとなんで約13万円ですみましたが、カナダでダンボールを開けたら、4箱中3箱が壊れてました(苦笑)。 ——3箱も壊れてたんですか! あらぽん:でも修正できる範囲だったので、カナダに着いてすぐに修正作業をしました。意外と早く終わったおかげで、残りの時間は追加の作品作りと現地での告知に充てることができました。

現地トラブルで費用が追加

実際の個展の様子

実際の個展の様子

——苦労した甲斐もあって、かなりコスト削減できたようですね。 あらぽん:そうなんですが、実は現地で予想外の費用が発生してしまったんです……。 ギャラリーとの打ち合わせ中にライトの設置でもめてしまって、ギャラリー側から怒られてしまいました。そのせいで、当初はサービスになる予定だった備品代を正規料金で請求されることになって、会場費がプラス300ドルになりました。 ——それは痛い出費ですね。 あらぽん:さらに「信用できないから」という理由で、イベント当日に警備員をつけることになり、700ドルが追加に(苦笑)。開催前からマイナスが大きくて、あの時は本当に焦りましたね。 でも売上が良かったから、現地でかかったお金は現地でちゃんと調達できて、なんとかトントンくらいにまでなりました。
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単独個展の予定がJAPAN ART EXHIBITIONに
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東京在住のフリーライター。 お笑い、歴史、グルメ、美容・健康など、専門を作らずに興味の惹かれるまま幅広いジャンルで活動中。X(旧Twitter):@mochico_abekawa
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