<秋華賞>2強カムニャック&エンブロイダリーに黄信号?「G1傾向」から浮上した“激走候補2頭”とは
秋華賞が19日、京都競馬場で開催される。今年は、桜花賞馬エンブロイダリーとオークス馬カムニャックによる“二強”の様相を呈しているが、どちらかが二冠を達成するのか、それとも第三の馬が間に割って入るのか……。牝馬三冠最終戦を占ってみたい。

2強ムードとはいえ、1番人気に支持されるのはカムニャックの方だろう。キャリア4戦目のフローラSを快勝すると、勢いそのままにオークスを制覇。さらに秋初戦のローズSは4角で不利を受けながら勝ち切って連勝を3に伸ばした。
鞍上を務める川田将雅騎手も「素質の高い馬」「オークス馬ですから、それだけの能力を元から持っている馬」と相棒の実力を絶賛。最も戴冠に近いのはこの馬で間違いないだろう。
強いてカムニャックの不安材料を挙げるとすれば、ローズS組が2015年ミッキークイーンを最後に秋華賞を勝っていないことか。過去10年で【1-3-5-47】と、かつてのような王道ローテにはなっていない。また、カムニャックは唯一、京都で走ったエルフィンSも0秒8差の4着と凡走している。抜けた1番人気に推されるようなら疑ってみるのも手だろう。
一方で、桜花賞を勝ったエンブロイダリーは9着に沈んだオークス以来の出走。過去10年の前走オークス組は【6-1-3-16】と、秋華賞で好成績を残しているが、同馬には距離の不安が付きまとう。
父アドマイヤマーズはマイル路線で活躍したスピード馬で、産駒の距離適性もやはり短距離寄り。芝では1200mで最も高い勝率を叩き出しており、距離が延びれば延びるほど勝率は下降傾向にある。
手綱を握るC.ルメール騎手は「2000mの内回りはちょうど合うと思います」と自信をのぞかせているが、やはりベストは1600m前後だろう。
春のG1を制したエンブロイダリーとカムニャックが二強を形成するが、その間に割って入る、もしくは2強をまとめて打ち負かす可能性があるのが、武豊騎手と初コンビを組むエリカエクスプレスだ。
エリカエクスプレスはデビュー2戦目でフェアリーSを快勝。3歳牝馬離れしたスピード能力を誇り、桜花賞ではキャリア3戦目にもかかわらず1番人気に支持された。ところがレースではハナを切り、他馬からマークされる厳しい展開に。これが仇となったのか、最後の直線で失速し、5着に敗れた。
さらに続くオークスも逃げて10着。気性面の課題も露呈し、その評価は急落した。
そして迎えた秋初戦は京成杯オータムHから始動。古馬との混合戦にもかかわらず2番人気に推されたが、ここでも11着に惨敗を喫した。
折り合いに大きな不安があるだけに、前走から再び400mの距離延長は明らかにマイナスに作用しそうだが、鞍上はレジェンドの武騎手。スピードに任せて気分良く逃げることができれば、メイショウタバルの宝塚記念(優勝)やジューンブレアのスプリンターズ(2着)の再現があってもおかしくない。
1番人気の最有力はオークス馬カムニャックか

カムニャック
写真/橋本健(以下同)
距離がカギを握るエンブロイダリー
武豊と初コンビを組むエリカエクスプレスは
1
2
競馬歴30年以上の競馬ライター。競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。競馬情報サイト「GJ」にて、過去に400本ほどの記事を執筆。
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