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今年の秋華賞は阪神開催! 注意点と阪神10月開催のポイントを競馬予想家が解説

京都競馬場が改修中のため阪神競馬場で開催

阪神競馬場

写真は春の阪神競馬場

 2020年11月より始まった京都競馬場の改修工事。そのため、それ以降の開催では例年とは様々な変更が今年は行われてきました。そして今月、データが遡れる1986年以降の近代競馬に限定すると初めて秋華賞と菊花賞が阪神競馬場で行われます。そこで今回は例年と異なる阪神10月開催のポイントを2つにまとめてそれぞれ解説してみました。

直線と坂 コース形態が大きく異なる

 これは10月の開催限定という話ではありませんが、やはり最大のポイントとしてはコース形態の違いでしょう。右回りの競馬場で内回りと外回りで行われるという共通点こそあるものの、直線の長さは京都競馬場が内回り328.4m、外回り403.7mであるのに対し、阪神競馬場は内回り356.5m、外回り473.6mとなります(いずれもAコース使用時)。  内回りでは約30m、外回りでは70mも阪神競馬場の方が直線は長く、より決め手勝負の様相となります。特に直線の長さに大きな差がある外回りで比較すると、1600mで京都競馬場の上がり3ハロンの平均が35.2秒に対し、阪神競馬場は34.8秒。0.4秒も阪神のほうが速いタイムが記録されています。  直線が長くなる一方で、阪神競馬場と京都競馬場にはもう1つ大きな違いがあります。それが直線の坂の有無です。直線平坦な京都競馬場に対して阪神競馬場はラスト1ハロンでおよそ2mの上り坂が存在します。そのため、阪神競馬場では最後の1ハロンの上り坂で一気にスピードを削がれることになります。これは特に内回りで多く見られ、内回りで行われる2000mで比較すると京都競馬場のラスト1ハロンの平均タイムは11.9秒であるのに対し、阪神競馬場では12.1秒と0.2秒も後者のほうが、かかっていることがわかります。  まとめると ・外回りでは直線が長くなり決め手がより重要になる ・内回りでは直線が長くなる事よりも坂の影響が強くなりタフなレースになる と言えるでしょう。
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年末まで阪神開催は続く
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各種メディアで活躍中の競馬予想家。新刊『安井式上がりXハロン攻略法(秀和システム)』が11月15日に発売された。『競走馬の適性を5つに分けて激走を見抜く! 脚質ギアファイブ(ガイドワークス)』『超穴馬の激走を見抜く! 追走力必勝法(秀和システム)』、『安井式ラップキャラ(ベストセラーズ)』など多数の書籍を執筆。
Twitter:@RyotaYasui

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(秀和システム)


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