壮絶なイジメを経験した「184センチ120キロ」の早稲田卒男性が歌舞伎町でホストになるまで
異色のホストが歌舞伎町にいる。『Axel by ACQUA』の朝陽湊さん(@Whironobu1)だ。早稲田大学を卒業して一流企業に就職したインテリだが、学校にも社会にも馴染めず精神疾患になったこともあった。184センチで120キロあった体重は、現在では90キロを切る。現在は、週6日出勤するなど、完全に“社会復帰”を果たした。朝陽湊さんのこれまでとこれからを聞いた。
――学生時代、壮絶なイジメに遭ったそうですね。
朝陽湊:地元・足立区の公立小学校が荒れていたので、中学受験を経て早稲田大学に入学しました。昔からどうもトップダウンの指示に従うのが苦手で、押し付けに辟易してしまうんです。そのため、“扱いづらいやつ”だったのでしょう。早稲田大学では体育会運動部に所属しますが、やはり浮いてしまいました。日常的に殴られる、蹴られる、転ばされるなどの被害に遭いました。これらのいくつかは、映像としても残っています。
――学生時代は特に、非常に体格に恵まれているようにみえますが、それでもイジメに遭うんですね。
朝陽湊:そうですね。当時は120キロのベンチプレスを持ち上げたりしていましたし、20代後半になると140キロくらいも上がるようになるので、そこまでひ弱ではないつもりなのですが……。なんとなく「ナメていいやつ」だと思われていた節はあります。おそらく、暴力で反撃しない性格を知っているからでしょう。
――当時の監督に相談は?
朝陽湊:もちろんしましたが、むしろ「加害者だってやりたくてやっているわけじゃない」という、擁護とも思える発言さえありました。結局、早稲田大学のハラスメント相談窓口に行くことにしました。因果関係はわかりませんが、その後、監督は退任しています。
――その後、就職した企業でも馴染めなかったとか。
朝陽湊:おそらく、サラリーマンの建前文化が肌に合わないのでしょうね。役員におもねるためだけの会議とか、無意味に思える会議が多くありましたので、それを指摘したところ、上司から叱責されることもありました。きっと「空気の読めないやつだ」と思ったでしょう。
――みんなが思っているけど言えないことを、公然と指摘しますよね。でも、朝陽さん自身がダメージを喰らわないわけではないとか。
朝陽湊:そうですね。大学の部活でのイジメもそうだし、厳しい叱責にしても、遭遇すれば精神的に追い込まれます。事実、何度も過呼吸になって倒れてしまっているんですよね。

朝陽湊さん
大学の運動部でイジメに遭った経験が
会社員時代に「何度も過呼吸になって倒れた」
ライター、エッセイスト。可視化されにくいマイノリティに寄り添い、活字化することをライフワークとする。『潮』『サンデー毎日』『週刊金曜日』などでも執筆中。Twitter:@kuroshimaaki
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