NSCで芸人を目指した女性が、“セクシー女優”ではなく「見えるか見えないか」で人気になるまで
農業高校卒業。吉本興業NSC入学。大人向け写真動画クリエイターとして活動するおつるさんの経歴は、正直ちょっと普通じゃない。
高校時代は土と向き合い、卒業後は笑いの訓練を受け、いまはアダルトメディアの周縁に立っている。一直線のキャリアでもなければ、分かりやすい成功譚でもない。ただ、場の空気を読む感覚や、人との距離の取り方、言葉の選び方には、確かな下地がある。
それはNSCで叩き込まれた反射神経であり、農業高校で身についた、身体を使って現実と向き合う感覚でもある。一見ちぐはぐに見える経歴だが、いまの活動を見ていると、不思議とすべてがつながっているようにも思えてくる。
なぜこのルートを選び、どこで方向を変え、いま何を面白がってここに立っているのか。少し遠回りに見える人生の途中を、おつるちゃん自身の言葉で語ってもらった。
――おつるさんという名前が古風でかわいらしいです。
おつる:おつるは「おまた、つるつる」が由来なんです。これ掲載しても大丈夫なのかしら(笑)。
――美しい顔をして大胆なことを言いますね(笑)。
おつる:親しみやすくて、覚えやすい名前かなと思って付けたんです。ファンの人が覚えやすいですし、ひらがな3文字って可愛いなと思ったんです。あとは肌を褒められることが多いので「お肌つるつる」や、実家がお蕎麦屋なので「おそばつるつる」にもかけているんです。
――なかなかユニークな発想です。現在の主な活動は何ですか?
おつる:大人向け写真動画クリエイター、グラビア、タレントです。大人向け写真動画クリエイターは、ただのクリエイターとは違い、ちょっとアダルティな活動もしています。自分らしくいポジティブで明るい色気を表現し、発信することが活動の中心です。
――具体的にはどういう活動をしているんですか?
おつる:クリエイター支援プラットフォームでグラビア写真や動画を販売したり、台湾と日本でイベントを開催したり、YouTubeやラジオに出演したりしています。あとは、たまに演技のお仕事もしています。
――台湾でも活動しているんですか?
おつる:TAE(台湾アダルト博覧会)に参加して、個人での撮影会、晩餐会、ファンミーティングをやっています。
――TAEは主に日本のセクシー女優が多数参加していますが、セクシー女優ではないおつるさんも参加するんですか?
おつる:ソフト・オン・デマンドが運営する飲食店の「SOD LAND」がブースを出展していて、そこにたまたま呼んでいただいたんです。そこで台湾のファンができて、何回か台湾に行くたびにファンの方が増えていったんです。それで個人イベントもできるようになりました。
――海外で人気が出ると思っていましたか?
おつる:全然考えてもいなかったので、ちょっと嬉しかったです。
――おつるさんは日本的な美人なので、海外でも人気が出そうです。
おつる:「アジア受けする顔だね」って言われたことがありました(笑)。
――日本と台湾のファンは違いますか?
おつる:台湾だと女性のファンもいますし、年齢層も30代の方が中心で、ちょっと若いイメージがあります。だから、同性のファンがいるのは嬉しいですね。
――同性のファンはおつるさんに何を求めているんですか?
おつる:「笑顔や楽しい感じが好きです」と言ってくださるので、雰囲気や楽しそうなところが好きみたいですね。
――SNSも活用していますか?
おつる:X、Instagram、TikTokなどをやっています。
――ぜひフォローしましょう。大人向け写真動画クリエイターになったのはどうしてですか?
おつる:ソフト・オン・デマンドが作ったユニット「生中野女子~ナマジョ。」に加入したからです。私、人気セクシー女優の紗倉まなさんの大ファンなんです。それで、まなさんのイベントに行ったとき、事務所の社長と出会ったのがきっかけでソフト・オン・デマンドの飲食店で働き始めたんです。もともとお笑い芸人を志望していたし、表に出ることが好きなので、「やってみよう」と思いました。
――紗倉まなさんはどこで知ったんですか?
おつる:バラエティ番組の『ゴッドタン』に出演しているのを観たのがきっかけでした。アダルトな作品を観るのは好きだったんですけど、具体的な女優名には全然興味がなかったんです。番組を観て「この女性、かわいい」と思って調べたら、セクシー女優をやっていると知って、さらに調べたらイベントをやっていたので行ったんです。まなさんは小説も書いているので、発売イベントや誕生日イベントにも行きました。
――ソフト・オン・デマンドの飲食店では、どういう仕事をしていたんですか?
おつる:東京、中野のソフト・オン・デマンド本社にあったBARでアルバイトをしていました。最初はセクシー女優さんのヘルプで働いて、途中からファンが付いてきたので、1人でBARに立ったり、イベントをやったりしていました。最初は本当に手伝う程度だったんですよ。
――そこから、ソフト・オン・デマンドの飲食店で働く素人女性が「生中野女子~ナマジョ。」を結成するんですね。
おつる:私たちみたいな素人の女の子を集めて、ユニットを組む計画が出てきたんです。最初はYouTube配信をしたんですけど、その場でユニット名などを決めました。そこからライブやイベントに出るようになりました。イベントでは組体操をしていたんですけど、私は運動が苦手なので「うわ、マジか……」と思いました。でも、ファンの反応がよかったので嬉しかったですね。
――ライブでは、穿いている下着をファンに投げるパフォーマンスもしていましたよね。
おつる:いろいろやっていました。あとはABEMAにも出演して、いろんなパフォーマンスをしたら、めちゃめちゃファンが増えて、Xのフォロワー数も1~2万人くらい増えました。
――そういった過激なパフォーマンスを性的な目で見られることに関して、抵抗はなかったですか?
おつる:全然抵抗はなくて、むしろ見られて嬉しかったです(笑)。SNSのDMでも「お世話になっています」って書いてくる人もいるんですよ。
――そこで、セクシー女優にならない理由を聞きたいんですが。
おつる:興味はあるし、アダルティな表現も好きなんですけど、自分がやりたい表現とは違うかなと思っていて。あと、素人感を売りにしているので、プロとして完成されすぎない感じも大事にしていきたいと思っているんです。それに、しちゃうと相手のことを好きになっちゃうタイプなので、セクシー女優には多分向いていないですね(笑)。
――アダルト作品は18歳から観られますからね。今の活動とセクシー女優との違いはどこですか?
おつる:いまだにバストトップは出していないので、そこを出すか出さないかの差は大きいですね。でも、ギリギリは攻めています。
――その微妙な乙女心が、男性はあまり理解できないんですよ。
おつる:私は「見えるか見えないか」が一番だと思うんです。例えば、下着も大胆に見せるより、チラッと見えるほうがそそられるじゃないですか。
――なるほど。それは男性の思考と同じなんですね。
おつる:本当ですか? ラッキースケベぐらいがいいなと思っています。そこが、セクシー女優と大人向け写真動画クリエイターの違いですかね。
――「生中野女子~ナマジョ。」では、どんな活動をしているんですか?
おつる:これまでオリジナル曲を発表してライブをしたり、パフォーマンスをしたり、ネット番組に出演したり、週刊誌で特集してもらったりしていました。

おつるさん
「おつる」というユニークな名前の由来
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世界一セクシー女優を取材しているカメラマン、ライター、インタビュアー。元成人誌編集者のため、最後の砦として活躍中。年間イベント取材数300本超え! 年間インタビュー数200本超え! バイクで都内を駆け巡り1日で複数の仕事を受けている。X(旧Twitter):@kagurazakabunji
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