佐々木朗希“防御率13.50”でも「開幕ローテ入り」の理由…オープン戦で見えた“2つの光明”
ベネズエラの優勝で幕を閉じた第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)から、まもなく1週間。メジャーリーグのレギュラーシーズンは日本時間26日に早くも開幕を迎える。
今季は村上宗隆、岡本和真、今井達也の日本人3選手が新たに海を越えてメジャーに挑戦するが、やはり注目はワールドシリーズ3連覇がかかるドジャースの日本人トリオだろう。
昨季、4度目となる満票MVPを受賞した大谷翔平はもとより、サイ・ヤング賞投票でナ・リーグ3位に食い込んだ山本由伸もメジャーのエリート投手として存在感を発揮。すでに2年連続の開幕投手も決まっている。
そんなドジャースに“三本目の矢”として昨季、日本球界から加わったのが佐々木朗希である。
改めて直近の登板(日本時間18日)を、データを交えて振り返っておこう。
WBC決勝の裏で佐々木はロイヤルズ戦に先発し、1回と2回は1人ずつ走者を出すも、無失点で切り抜けていた。ところが3回1死から3連続四球で満塁のピンチを招き降板。50球持たず、49球で一度はベンチに下がった。
その回は佐々木の後を受けたニック・ロバートソンが2者連続三振でピンチを断ち切り、佐々木に失点は付かなかった。しかし、4回に特別ルールで再びマウンドに上がった佐々木は、1死一塁からオープン戦2本目の被弾で2失点。5回の先頭打者に二塁打を打たれたところでマウンドを降りた。
結局、この日の佐々木は計3回1/3を投げ、4安打3失点。5つの三振を奪ったものの、四球は4つを数える不安定な内容だった。
そんな中、佐々木の投じた“71球”には明るい兆しもあった。
30球に上ったフォーシームのうち、最速99.3マイル(約159.8キロ)を含む15球が98.0マイル(約157.7キロ)以上を計時。この日の平均97.9マイル(約157.5マイル)は、昨季のレギュラーシーズンにおける自身の平均96.1マイル(約154.6キロ)を大きく上回り、ロッテ時代の姿を彷彿とさせた。
さらにフォーシームとスプリットに続く“第3の球種”として取り組んでいる「カットボール」も、徐々に佐々木の繊細な指先になじんできているようだ。
ドジャース日本人トリオの中で問われる“佐々木朗希の真価”
渡米時の評価は大谷のそれに匹敵するといわれ、ポスティングシステムを使ってロッテからドジャースに移籍。160キロを超える剛速球と鋭く落ちるスプリットは、即メジャーでも通用するとみられていた。 その証拠に2025年1月にMLB公式サイトが発表したプロスペクト(若手有望株)ランキングで、佐々木は大谷に続く日本人2人目の1位に輝き、「少なくとも2桁勝利には届く」という評価を受けていた。 ところがふたを開けてみると、まさかの1勝止まり。5月には右肩にインピンジメント症候群を発症し、秋口まで長期の戦線離脱を強いられた。 シーズン終盤に復帰し、ポストシーズンでは救援投手としてチームに貢献したが、2年目の今季は先発投手として再スタートを切る。指揮官のデーブ・ロバーツ監督はすでに佐々木の開幕ローテーション入りを明言しており、2年目の真価が問われることになる。 しかし、佐々木はオープン戦でチームやファンを納得させるだけのパフォーマンスを披露したわけではない。むしろ昨季は0.00だったオープン戦での防御率が、今季はなんと13.50に悪化。投球回数(6回2/3)を大きく上回る9つの四球を与えるなど、昨季からの“ノーコン病”は治癒の見通しが立っていない。
オープン戦で露呈した“ノーコン病”再発の懸念
直近登板を詳細データで検証する佐々木朗希の現在地
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1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。現在は、MLBを中心とした野球記事、および競馬情報サイトにて競馬記事を執筆中。
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