W杯まで残り3試合。負傷者続出の森保ジャパン、欧州遠征は理想を捨てた「現実的」な最終選考の場になる
今年6月に開催されるFIFAワールドカップ26に出場するサッカー日本代表は、本大会に向けた強化の一環として、アウェイでスコットランド代表(日本時間3月29日(日)2:00キックオフ)およびイングランド代表(日本時間4月1日(水)3:45キックオフ)と対戦する。
昨年12月の組み合わせ抽選会で、日本はグループF(オランダ、チュニジア、欧州プレーオフ勝者と同組)に入ることが決定した。対戦相手決定後、初の試合であり、最終メンバー発表前最後の実戦となる今遠征は、極めて重要な機会だ。それだけに、森保一監督がこの2試合にどう取り組むかが注目される。
本大会開幕まで、今回の2試合を含めて残された実戦は3試合。最終メンバー26名の登録締切は5月30日に設定されている。本大会前に国内で行われるアイスランド戦は5月31日のため、必然的にメンバー発表後の壮行試合となる。つまり、今回の欧州遠征が選手にとっては最後のアピールの場であり、監督にとっては最終選考の場なのだ。
同時に、今遠征は対戦相手決定後、具体的な戦術を試せる唯一の好機でもある。本大会まで残り3試合しかないなか、本番を見据えたシミュレーションを行える時間は限られている。
選手を試すのか、戦術を試すのか。今回招集された顔ぶれを見る限り、森保監督は前者に重きを置いたようだ。背景には、日本代表が現在抱える深刻な問題がある。
森保監督はこれまで「コアメンバー」「ラージグループ」といった言葉を使い、選考の優先順位を明確にしてきた。早い段階から最終メンバーの多くを固めていたと推察されるが、現在は負傷者が続出。チームを成立させられるか危ぶまれるほど、危機的な状況に陥っている。
現状、監督が望む26人のうち、招集できているのは6〜7割程度ではないか。本大会時にこの比率がどう変動しようと、戦いは待ってくれない。こうした事態を踏まえ、指揮官はまず「穴を埋められる選手」の選定を最優先したのだろう。

前日練習での日本代表の面々 ©産経新聞
最終発表前、最後のアピールの場
負傷者続出で陥ったチームの危機
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スポーツライター。日本最大級だったサッカーの有料メディアを有するIT企業で、コンテンツ制作を行いスポーツ業界と関わり始める。そのなかで有名海外クラブとのビジネス立ち上げなどに関わる。その後サッカー専門誌「ストライカーDX」編集部を経て、独立。現在はサッカーを中心にスポーツコンテンツ制作に携わる
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