ドジャース、日本人トリオ登板時は負け越し…“先発投手による勝率差”が示す「決定的な違い」
日本時間24日、ドジャースは敵地・オラクルパークで地区ライバルのジャイアンツと対戦。序盤から試合を優位に進めたドジャースが3-0で勝利し、連敗を2で止めた。
1番指名打者で出場した大谷翔平は5打数無安打2三振で、この日もバットから快音は聞かれず。これで9試合ノーアーチと、打撃はやや低迷している。
主砲の不振が続く中で、勝利に大きく貢献したのは、この日の先発マウンドに上がったタイラー・グラスノー。ジャイアンツ打線を8回まで1安打に抑え、今季3勝目を挙げた。
打線は“わずか3得点”と精彩を欠いたが、この日の勝利はドジャースにとって必然だったといえるかもしれない。
開幕から6人態勢で先発ローテーションを回している今季のドジャース。その日の先発投手によって、チームの勝敗に大きな偏りがあることに気づいているファンも少なくないだろう。
ローテーションの半数を占めるのが、ご存じ日本人トリオ。開幕投手を務めた山本由伸、二刀流の大谷翔平、そして2年目の佐々木朗希である。
2試合に1試合という高い確率で日本人投手が先発マウンドに上がっているわけだが、実は日本人トリオが先発した試合で、チームは6勝7敗と負け越している。
【日本人投手先発時のチーム勝敗】
佐々木朗希:1勝3敗(0勝2敗)
山本由伸:3勝2敗(2勝2敗)
大谷翔平:2勝2敗(2勝0敗)
合計:6勝7敗(4勝4敗)
※()内は投手自身の勝敗
まず大前提として、佐々木が先発した試合でドジャースが苦戦しているのは必然である。佐々木は開幕からローテーションを守っているものの、今季の防御率は6.11。6回以上を投げて自責点3以下の試合で記録されるクオリティースタートは一度もなく、佐々木の先発時はチームも1勝3敗と負け越している。
佐々木自身も0勝2敗といまだ勝利がないが、そもそも5回を投げ切ったのも1試合だけ。開幕からチームの足を引っ張り続けているといっても過言ではないだろう。
一方で山本と大谷は事情が全く異なる。
まず山本だが、自身の成績は2勝2敗で、登板時も3勝2敗とチームは勝ち越している。しかも防御率も2.48と上々で投球内容も悪くない。
ただし今季の山本は、試合序盤の立ち上がりに課題を抱えている。前回登板時は初回に3失点し、その前のメッツ戦でもいきなり先頭打者に一発を浴びた。どちらの試合も失点した後はほぼ完璧な投球を披露しているものの、相手に主導権を握られているのも事実だ。
そして23日のジャイアンツ戦で2週間ぶりに二刀流出場を果たした大谷だが、こちらは文字通りほぼ完璧な投球を見せている。今季24イニングを投げて与えた失点はわずか2で、自責点も1だけ。24日時点では、わずかに規定投球回に達していないが、防御率0.38はナ・リーグの防御率“隠れ1位”といえる。
ただし、自身が登板した試合で打者・大谷は大不振。二刀流として出場時の成績は10打数1安打(打率.100)と自らの援護に失敗している。
そんな日本人トリオに共通しているのが、ドジャース打線の援護の少なさだ。3人の登板試合におけるドジャース打線の平均得点を並べると、その傾向がよくわかる。
【日本人投手先発時のドジャース1試合(27アウト)平均援護点】
佐々木朗希:4.5
大谷翔平:4.0
山本由伸:3.3
佐々木先発時の援護点4.5は、リーグ平均とほぼ同じで、佐々木は打線に十分援護されていると判断できるだろう。
一方で、大谷は4.0、山本に至っては3.3と、打線の援護が極めて少ない。山本はオリックス時代から打線の援護が極端に少ない投手として知られていたが、ドジャースでもその傾向はあまり変わらないようだ。
9試合ノーアーチ…大谷翔平の打撃不振が続く背景

日本時間23日、ジャイアンツ戦で好投する大谷翔平
写真/産経新聞社
大谷は二刀流時の打撃が不振…
日本人トリオに共通する“援護不足問題”
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1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。現在は、MLBを中心とした野球記事、および競馬情報サイトにて競馬記事を執筆中。
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