“多機能型”コインランドリーが急増中。カフェ、ミシン、トランクルーム…「洗濯だけじゃない」新潮流
カフェや収納産業など、異業種とコラボレーションした「多機能型」のコインランドリーが急増中だ。かつては独身男性が利用するイメージも強かったが、スタイリッシュな外観の店舗も増え、主な利用客は働く女性にシフトチェンジしつつある。トランクルームを併設したとある店舗では半年足らずで4分の3近くの個室が埋まるなど、売上にも直結した効果をもたらしている。進化を続けるコインランドリーの“今”を追った。
インバウンドで賑わう東京・秋葉原駅。駅前のにぎやかな通りを抜け、数分ほど歩いたところに、一軒のコインランドリーがある。名前は、「LAUNDRY MORE(ランドリーモア)東神田店」。一見何の変哲もないランドリーだが、建物の外観をよく見ると、ランドリーの上に「トランクルーム」の文字が躍っていることに気づく。


同じ建物の1階がコインランドリー、2~4階が「PiO(ピオ)東神田店」という名前のトランクルームで、どちらも無人で24時間利用できるのだ。
しかも経営するのは、洗濯事業者ではない。トランクルームを主事業とする押入れ産業だ。従来「コレクション置き場」としてのイメージが強かったトランクルームだが、同社店舗開発事業部の小柳晃さんによれば、利用用途は多様化している。「ランドリーモア」1号店が山形県天童市内にオープンしたときには、働く女性がコインランドリーで洗濯した衣類や布団をそのままトランクルームに預けていくパターンが目立ったという。
「洗濯乾燥機を自動でまわすと1時間程度で終わるぶん、『時短』になるという点を魅力に感じてもらっているようです。家の押し入れは湿度が高くなりがちですが、トランクルームは空調が24時間稼働しているので、衣類を保管しやすい。特に春から夏にかけては、コートやセーターなど厚手の衣類をボックスに入れたり、ハンガーで吊るしたりして保管されるかたが多いです」
季節外れの衣類や布団を洗って預けられるランドリー


東京・東神田の「LAUNDRY MORE(ランドリーモア)」。同じ建物の中にランドリーとトランクルームが併設され、両者の入口が隣り合う(提供:TOSEI)
一橋大学大学院社会学研究科修了後、『サンデー毎日』『週刊朝日』などの記者を経て、24年6月より『SPA!』編集部で編集・ライター。 Xアカウント: @osomatu_san
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