<スプリンターズS>ルメール騎乗でもスターアニスは危険な人気馬?「G1・26連敗」の“不吉なジンクス”
9月27日、中山競馬場で秋のG1シリーズ開幕戦となるスプリンターズS(芝1200m)が行われる。今年は上位人気が予想される3頭に、興味深い共通点がある。
パンジャタワー、スターアニス、フリッカージャブ。いずれも松山弘平騎手が主戦級として手綱を取ってきた馬だ。

パンジャタワーは昨年のNHKマイルCを含め、これまで11戦中9戦で松山騎手が騎乗。スターアニスはデビューから前走オークスまで全6戦でコンビを組み、フリッカージャブも現在の3連勝はすべて松山騎手とのコンビで挙げている。
ところが今回、松山騎手が騎乗するのはパンジャタワー。スターアニスはC.ルメール騎手、フリッカージャブは西村淳也騎手へと乗り替わった。
そこでJRAの平地G1における「前走・松山騎手」からの乗り替わりを調べてみると、少々不気味な数字が浮かび上がった。
前走で松山騎手が騎乗し、次走のG1で別の騎手に乗り替わった馬は、2023年日本ダービーのタスティエーラを最後に26連敗中なのだ。
もちろん、この26頭には二桁人気の伏兵も多く、「松山騎手から乗り替わったから負けた」という因果関係を示す数字でもない。
ただ、人気馬なら大丈夫だったというわけでもない。2023年のマイルCSでは3番人気ソウルラッシュが2着に入った一方、その後も上位人気馬を含めて勝利には届いていない。
今回、この26連敗に該当するのが、スターアニスとフリッカージャブだ。
後者は鞍馬S、北九州記念、セントウルSと3連勝中。そのすべてで松山騎手が手綱を取ってきた。勢いならメンバー屈指だが、この馬には他にも少し気になるデータがある。
過去10年で前走を勝ってスプリンターズSに出走した33頭は、【4-3-3-23】。決して悪くないが、4勝はすべて2020年以前だった。つまり、直近5年に限れば15頭が挑んで、【0-2-1-12】と勝ち馬が出ていない。前走を勝って勢いがあるから素直に買えばいい、というほど簡単ではなさそうだ。
そしてそのフリッカージャブ以上に、疑ってみたいのが3歳牝馬のスターアニスである。
同馬は阪神JFと桜花賞を制したG1・2勝馬で、能力はここでも上位だろう。1200mの距離でも昨夏の小倉未勝利を7馬身差で圧勝している。父ドレフォンは米国の短距離G1勝ち馬で、母エピセアロームもセントウルSなど芝1200mの重賞を2勝。むしろマイルより1200mの方が強い可能性もあるだろう。
それでも、今回はさすがに条件が変わりすぎる。
前走オークスの2400mから、距離は一気に半分の1200m。この距離は昨夏以来で、古馬との対戦もスプリントG1も今回が初めてとなる。さらに約4か月ぶりの実戦で、中山も初。鞍上もC.ルメール騎手との新コンビだ。
さらに週末の雨も気になるところ。スターアニスはここまで6戦すべてを良馬場で走っており、仮に道悪となれば、これも実戦では経験したことのない条件になる。
1つや2つなら能力でまとめて吹き飛ばしてしまうかもしれない。それでも、ここまで不安材料が重なる人気馬なら、穴党としては手を出しづらい。
最終追い切りではいい動きを見せており、状態面に大きな不安があるわけではない。ただ、人気になるようなら今回は他の馬から入りたい。

スターアニス
写真/橋本健
松山弘平騎手からの乗り替わり馬はG1で26連敗中…
不吉なデータに該当するスターアニスとフリッカージャブ
スターアニスに重なる不安材料
1
2
競馬歴30年以上の競馬ライター。競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。競馬情報サイト「GJ」にて、過去に400本ほどの記事を執筆。
記事一覧へ
記事一覧へ
【関連キーワードから記事を探す】
「G1馬にこれは酷い」スプリンターズSで波紋…パンジャタワー惨敗後に広がった“ゲート入り直前の長ムチ”
<スプリンターズS>ルメール騎乗でもスターアニスは危険な人気馬?「G1・26連敗」の“不吉なジンクス”
<スプリンターズS>「武豊×ジューンブレア」に立ちはだかる“2つの絶望データ”…「29連敗×14連敗」の“怖すぎるジンクス”とは
G1で1番人気が15連敗中…。今年は人気馬が勝てない3つの理由
スプリンターズS大注目のメイケイエール。気性の悪さを改善したアイドルホースの未来を占う
この記者は、他にもこんな記事を書いています






















