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G1で1番人気が15連敗中…。今年は人気馬が勝てない3つの理由

2022年のG1は1番人気馬が15連敗中

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秋競馬最初のGⅠスプリンターズSではメイケイエールが13着。これで2022年GⅠの1番人気馬の連敗は13となった 
写真/橋本健

 スプリンターズSを皮切りにスタートした秋G1戦線。菊花賞まで3戦を終えましたが、いまだに春G1から続いている記録があります。  それは、1番人気馬の連敗記録です。  2022年、JRAの平地G1はこれまで15戦行われましたが、なんといまだに勝ち星なし。わずかに2着が1回、3着が2回という散々な結果なのです。秋になって流れが変わるかと思いきや、いきなりスプリンターズSでメイケイエールが13着と大敗を喫すると、秋華賞ではスターズオンアースが出遅れて3着、菊花賞ではガイアフォースが見せ場なく8着に敗れています。  秋G1はまだまだココからが本番。1番人気の連敗記録はどこまで続くのか、そもそもなぜこれほどまでに勝てないのか、探ってみたいと思います。

スターホース不在で波乱のG1が増えている?

 そもそもの話ですが、近年のG1ではむしろ1番人気馬の活躍が目立っていました。2019年以降のG1・1番人気馬の成績は以下の通りです。 2019年(7-3-4-10) 2020年(16-3-2-3) 2021年(7-7-2-8) 2022年(0-1-2-12)  圧巻だったのは2020年で、この年は24レース中なんと1番人気馬が16勝。4着以下に敗れたのはたった3レースのみと、抜群の信頼度を誇っていました。それほど安定していたG1における1番人気馬が、2022年になってなぜこれほど勝てなくなったのでしょうか?  1つは、スターホースの不在でしょう。2020年は牡馬牝馬ともに無敗の3冠馬が誕生した年。牡馬クラシックは1番人気のコントレイルが3冠を制し、牝馬クラシックでもデアリングタクトが3冠を達成。他の路線でもアーモンドアイやグランアレグリアといった面々が多くのファンの期待にキッチリ応えていました。
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不振が続くトップジョッキーの存在も波乱の要因
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