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東アジア人しか発病しない病気とは?

仕事もプライベートも何かと忙しい30代。しかし、「忙いから」と健康を疎かにしていると、気がついたときには「すでに時遅し」となりかねない病気にかかってしまうことも。日常生活で見過ごしがちな“体の異変”を察知できるかが大事になるのだ。各分野の専門医の警告と、体が発する“サイン”に耳を傾けるべし!

◆胸の不快感や疼痛、左肩から腕にかけてしびれや痛みがある、高血圧や高脂血症 ⇒ 心筋梗塞・狭心症の可能性

「高血圧、高脂血症、肥満などの生活習慣病がもとで引き起こされ、死に至る危険性も高い恐ろしい病気が、心筋梗塞や狭心症です」

 と警告するのは、菅原医院の院長・菅原正弘医師。

「心筋梗塞は、動脈硬化などにより心臓の血管が細くなり、血栓が血管に詰まったりして血が行き渡らなくなってしまうこと。場合によっては、心臓自体が壊死してしまうこともあります。一方の狭心症も、心臓に十分な血流や酸素を送り込めず、発作的に胸の痛み・苦しさや圧迫感などの症状を起こす病気です。いずれも、動脈硬化なで心臓の血管の内腔が狭くなり、血栓が血管に詰まったりすることで起き、胸の不快感や疼痛などの兆候があります」 

 ほかにも胃の痛みやのどの痛み、歯の痛み、左肩から腕にかけてのしびれや痛みが出ることもあるという。

「歩行中や階段を上っている最中に、狭心症で胸部に痛みを感じても、立ち止まると同時にすべての不快感が消えることがあります。多くは10~15分程度で症状が改善するのですが、そんな兆候を放置するのは非常に危険」(菅原医師)

西村徹院長

西村徹院長

 胸が痛いという自覚症状があればまだいいが、場合によっては血栓が詰まるまで病気に気づかないケースも多い。また、加えて日本人が特に注意したほうがいいのが、「冠攣縮性狭心症」という病気だという。

「これは、心臓にある冠動脈が痙攣することで起こる狭心症です。東アジア人にしか発病しない、珍しい病気だと言われています」(タワーズ内科クリニック院長西村医師)

 病の兆候に気づくのも大事だが、まずは動脈硬化を防ぎ、高血圧や高脂血症などの生活習慣病を改善することが最大の予防になる。

冠攣縮性狭心症
【菅原正弘医師】
菅原医院院長。内科医。糖尿病や高脂血症、リウマチなどの専門家として、テレビや雑誌に多数登場し、セミナーなどでも活躍。著書に『40歳からの糖尿病との上手なつき合い方』(中経出版)など

【西村徹医師】
タワーズ内科クリニック院長。医師杏林大学医学部卒業。日本内科学会認定総合内科専門医。専門は内科、循環器内科、神経内科、アレルギー科など。日本内科学会、日本循環器学会、日本心臓病学会に所属する

― 30代[死に至る病]の微妙な兆候【4】 ―

40歳からの 糖尿病との上手なつき合い方

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