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【カブス移籍】藤川球児、地元高知と阪神への思い

藤川球児

記者から英語への準備を聞かれ「週2〜3回、家族が勉強しています。僕は現地で中南米の選手と英語塾に通いたい」と笑わせた藤川選手

 ズラリ並んだテレビカメラにスポットライト。立ち見も出るほど多くの記者が集まったシカゴ・カブス入団会見の席で、藤川球児がこの日一番の笑みを浮かべたのは、生まれ故郷の新聞社から、地元ファンへのメッセージを問われた時だった。

「18歳で高知を出て、兵庫の阪神タイガースに入った時は、まさか自分が(その15年後に)アメリカまで行くことになるなんて思いもしなかった。もし自分の姿が、地元高知の野球少年の目標になるのであれば、こんなに嬉しいことはありません!」

 球界きっての速球派、藤川球児。相手打線から次々と三振を奪う彼の真っすぐは、”火の玉ストレート”として恐れられる。2年前には現役プロ野球選手としては極めて異例な抜擢を受け、小学校の道徳の教科書の題材にもなった。その真っすぐな生き様は、多くのファンを魅了してやまない。

 そんな藤川は会見で、「志を高く保つこと」が、自らの成長を促す秘訣だと明かした。

 ファンたちの注目は、新天地での起用法。カブスでは中継ぎか、クローザーか。「起用法はGMや監督コーチが決めること」と前置きした上で、藤川は言い切った。

「日本で、中継ぎと抑え両方を経験したピッチャーは、(中日の)岩瀬さんと、自分しかいない。よく岩瀬さんと話すのですが、クローザーにはやった人間にしか分からない難しさがある。比較すると多分、抑えの方が2倍くらい難しいと思う」

 だから藤川は、一番難しいポジションであるクローザーを目指してやりたいと表明した。そしてそれは、これまで彼がお世話になった全ての人たちへの感謝の表れでもあるのだ、と。

「野球選手である以上、グラウンドで、子供たちの憧れでいられるようにしたい。」

 世界一とも言われる熱狂的な阪神ファンの想い。そして地元高地から送られる、夢や希望をモチベーションに、藤川球児は、アメリカの夢舞台へと向かう。

<取材・文・撮影/NANO編集部
海外サッカーやメジャーリーグのみならず、自転車やテニス、はたまたマラソン大会まで、国内外のスポーツマーケティングに幅広く精通しているクリエイティブ集団。「日刊SPA!」ではメジャー(MLB)・プロ野球(NPB)に関するコラム・速報記事を担当




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