“安倍バブル”でも兜町は青息吐息?

「安倍・自民の圧勝は予想どおり」と言わんばかりに、衆院選を先取りしたのが株式市場。“アベノミクス”をキーワードに、日経平均は1か月で1000円も上昇。主力株も軒並み上昇している。ところが、兜町では――

◆安倍トレードで活況でも兜町は青息吐息……

 株式市場が安倍新政権誕生に沸き、さぞ証券マンは気を良くしているだろう……と思いきや、兜町は予想以上に暗い雰囲気。中堅証券会社幹部が話す。

「出来高が増えても、際限なく取引手数料の値下げ競争が進んだため、利益は微々たるもの。さらに、’10年に東証が導入したアローヘッド(売買処理を高速化した新取引システム)のせいで、アルゴリズムトレード(コンピュータによる自動売買)が主流となり、中堅証券会社のディーラーは軒並み食いっぱぐれている。来年は東証と大証が合併して東証が上場する予定なので、東証の株を保有する多くの中小証券会社はそこで株を手放してから会社を清算するとも言われています」

 老舗の赤木屋証券は昨年12月25日をもって証券業を廃業。喫茶店経営と不動産賃貸などに業態転換を行っている。2013年は、同じような道をたどる証券会社が増えそうだ……。

喫茶店「赤木屋珈琲」

赤木屋証券が経営する喫茶店「赤木屋珈琲」。「元証券マンの店員も半分近くいる」(店員)とか

取材・文/上野 智(ミドルマン) 池垣 完(本誌)  
― “安倍トレード”で荒稼ぎする方法【3】 ―

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