Instagram投稿トップ10に意外な場所が……
世界中の多くのユーザーが愛用している無料の写真共有アプリ、Instagramが先ごろ、「2012年に最も多くの写真が投稿された場所トップ10」を発表した。
パーティでの人物スナップや、スイーツを中心とした食べ物の写真とは相性抜群で、国内でも愛用者が急増しているこの人気アプリ。共有された写真を「場所別」でランク付けすると、スポーツ施設が上位にランクインという意外な結果が出た。
同社の発表によると、場所別トップ10は以下の通り。
第1位:バンコク国際空港(タイ)
第2位:サイアム・パラゴン(バンコクのショッピングモール)
第3位:ディズニーランド・パーク(LA)
第4位:タイムズ・スクエア(NY)
第5位:AT&Tパーク(MLBジャイアンツの本拠地)
第6位:ロサンゼルス国際空港
第7位:ドジャー・スタジアム(MLBドジャースの本拠地)
第8位:エッフェル・タワー(フランス・パリ)
第9位:ステイプル・センター(LA)
第10位:サンタモニカ・ピア(LA)
※参照元 http://blog.instagram.com/post/38962824191/2012s-most-popular-locations-on-instagram-what
ワン・ツーフィニッシュを飾ったのは、意外やタイ・バンコクの施設。
特に2位のサイアム・パラゴンは「?」と思う方も多いと思うが、バンコクのショッピングモールは、昔からあるマーブンクロンセンターに代表される想像をはるか上回る超巨大施設が売り。一度行ってみれば、その迷路っぷりに思わずシャッターを押したくなるスポットなのだ。
そのほかはシリコンバレーを中心にIT企業がひしめくカリフォルニア州内のスポットが6つもランクインという、やや偏りのある結果ではあるが……。
◆人気メジャーリーグ球場が2つもランクイン!
驚いたのはトップ10に3つのスポーツ施設が入った点。
スポーツ観戦がいかに「日常の中の、非日常」を体感するのに優れているのかを表した結果といえるだろう。
2012年の全米スポーツシーンを振り返ると、2月のスーパーボウルでは下馬評を覆し第4クォーターで逆転勝利を飾ったNYジャイアンツ、10月のワールドシリーズではサンフランシスコ・ジャイアンツが4連勝で王者に輝いたように、ダブル・ジャイアンツに象徴される1年だった。(日本でも読売ジャイアンツが大活躍の年でしたね)
ワールドシリーズを制したサンフランシスコ・ジャイアンツは、81試合の公式戦にプレイオフを加えると、年間90試合近くを本拠地のAT&Tパークで主催した計算となる。世界中のどの競技場より多くのゲームを開催したプロチームゆえに、本拠地AT&Tパークが第5位にランクインしたことは、立地の美しさのみならず、チームの好成績も多分に貢献したと思われる。
それにしてもインスタグラムの特徴といえは、ポラロイド写真のように正方形で映し出される写真。ひと昔前までは、撮った写真がその場で見られるインスタントカメラは魔法のようなツールだったが、デジタル・ネイティブの若者たちはひょっとするとポラロイド写真のような、魔法の文化を知らずに大人になるのだろうか?
<取材・文/NANO編集部>
海外サッカーやメジャーリーグのみならず、自転車やテニス、はたまたマラソン大会まで、国内外のスポーツマーケティングに幅広く精通しているクリエイティブ集団。「日刊SPA!」ではメジャー(MLB)・プロ野球(NPB)に関するコラム・速報記事を担当
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