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元海兵隊スナイパーの写真家を篠山紀信氏が激賞

権徹氏

権徹氏

 元海兵隊スナイパーで写真家の権徹氏が上梓した著書『歌舞伎町』が、「第44回講談社出版文化賞・写真賞」を受賞した。  同賞の選考委員を務め、権氏の作品を強力に推した写真家の篠山紀信氏はこう語る。 「選考委員の誰もがびっくりしました。多くの受賞候補がありましたが、この作品が圧倒的だった。全員一致で決まりました。ここに写っているのは、本当に平和な今の日本なのか。60年安保か、パリの5月革命かと思うくらいの壮絶なパワーを感じました。  彼は韓国から来日して新宿に住みつきました。それが大きかったのかもしれません。歌舞伎町に先入観を持っている日本人では見過ごしがちな視点も、外国人だからこそ新鮮な驚きを感じられたのではないでしょうか。だからこそ、これほどまでに多様な街の姿を捉えられたのだと思います。
講談社出版文化賞受賞式

講談社出版文化賞受賞式にて。左から桑原史成氏、椎名誠氏、篠山紀信氏、田沼武能氏、権徹氏、熊切圭介氏。桑原氏以外の4人が選考委員を務めた

 受賞の電話をかけたとき、彼の後ろからものすごく大きなサイレンの音がしていました。聞くと、歌舞伎町で事件が起きて、それを撮るために走り回っている最中だという。本当に被写体を求めて毎日動いているのだな、と。  久々に圧倒的なエネルギーを持った写真家と出会いました。これからが非常に楽しみです」  8月6日発売の週刊SPA!特別袋とじ企画「激写 歌舞伎町狂乱の夏2013」では、そんな権徹氏の衝撃的な写真を公開。歌舞伎町の狂乱っぷりをご覧頂きたい。 <取材・文/週刊SPA!編集部> 【講談社出版文化賞】 出版文化の向上に寄与した、挿絵・装丁・写真・絵本の各分野に贈られる講談社主催の賞で、‘70年に創設された。過去の写真賞受賞者は沢田教一氏、篠山紀信氏、岩合光昭氏、広河隆一氏、藤代冥砂氏など。幅広い分野の写真家が受賞している。 【篠山紀信氏】 ’40年生まれ。写真家。常にその時代を代表する人物を撮り続けている。近著に『篠山紀信at東京ディズニーリゾートHAPPINESS』(講談社)『三代目 中村勘三郎』(世界文化社)など 【権徹氏】 ’67年韓国生まれ。’88年に韓国海兵隊に入隊、’94年に来日。新宿歌舞伎町を17年にわたって撮り続け、週刊誌等に発表。’13年、写真集『歌舞伎町』(扶桑社刊)で第44回講談社出版文化賞・写真賞を受賞した
週刊SPA!8/13・20合併号(8/6発売)

表紙の人/篠崎愛

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