経済評論家ぐっちーさん「安倍政権は庶民は死ねと言っている」

日経平均株価の動きがおかしい。乱高下を繰り返し、相場が安定しない。一時の上昇局面をアベノミクスと呼び、礼賛された時期もあったが、いまやその時の勢いもなし。そもそもこれは蜃気楼だ、と言い続けたぐっちーさん。その内情を再度指摘する。

◆なんども書きましたがアベノミクスは、蜃気楼です!【後編】
(現役金融マン ぐっちーさん)


⇒【前編】「アベノミクスは蜃気楼です」

 一部の輸出企業にとって円安が干天の慈雨になり、高収益をたたき出したのは事実です。しかし、現実には輸出依存率は11%しかない。つまり大多数の日本企業は円安によるデメリットを受ける立場にあります。貿易収支も赤字傾向が定着、円安による物価の上昇も、原材料、燃料、食料品と枚挙に暇がありません。

「失業率が改善した」と言いますが、リーマンショックの最悪期でさえ日本の失業率はせいぜい5%で、これが4%になった程度でそれほど良くなってはいない。むしろ雇用の中身は悪くなり、非正規雇用者は前月から9万人増、さらに言えば労働人口そのものが15万人も減ったという事実がある(求職者が減れば失業率は下がります)。6月の家計調査では消費支出が前月比2%減少、同じく所定内給与も前年比0.2%マイナス、こちらはなんと13か月連続減少なのです。

 これに介護保険料、厚生年金保険料の値上げ、地方税における復興税の増税が続き、そして消費税がドカンとくる。これで「物価が上がればみなさんが焦ってお金を使うので景気が良くなる」と言っている経済学者はほんとにアホです。円安により、さらに食料品は値上がり、東北などでは今から冬の燃料代を心配しています。ハウス野菜も灯油をたいているので、今冬は野菜も高騰するでしょう。「一般庶民は死ね」と言っているのが安倍政権の実態なのです。

【今週の数字】
日経平均株価(8月9日現在)
1万3615円
一時は1万5000円台を超えた日経平均株価だが、下がってからは同水準にはまだ戻っていない。思惑とズレはじめた状況を安倍首相はどう思っているのだろうか?

アベノミクス

5月に最高値をつけるが、6月6日には3か月ぶりに1万3000円割れになった

【選者】現役金融マン ぐっちーさん
ウォール街で20年生きてきたノウハウをブログに執筆し、いち早くサブプライムローン問題に警鐘を鳴らしていたアルファブロガー。金融と経済を中心としたオピニオンブログ「THE GUCCI POST」(http://guccipost.jp/)を主宰している

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