「ふるさと納税」の寄付件数が200倍超になった秘密とは?<岐阜県・各務原市>
08年から始まった「ふるさと納税」制度。名前は知っていても中身は知らないという人も多いはず。でも、実はとても簡単。ちょっとのお金で地域貢献できて、税金が控除され、いろんなものがもらえて……と、いいことずくめなのだ。
さまざまな自治体が特典に工夫をこらしているが、岐阜県各務原市は地元の銘菓や肉、酒、菓子の数々に加えて、地元企業の世界特許「食べる純金箔」、自衛隊基地グッズ、ゲームソフト、婚礼写真の撮影など、驚くほど充実している。同市役所財政課になぜここまでしたのかを尋ねると「一言でいうなら『必死だった』」とのこと。
「各務原市ってどこにあるかご存じですか? そもそも読めますか? 岐阜県の南部に位置し、『かかみがはらし』といいます。まずは少しでも多くの方に、各務原市のことを知ってほしかったんです」
今年で市政50周年を迎え、さまざまなPR施策に取り組んできた同市。その一環として昨年度、ふるさと納税に関するプロジェクトチームを立ち上げた。
「特典については、協力してくれる地元企業を見つけるため、商工会議所や金融機関とも連携。市の職員や知人から紹介してもらったケースもあります。また『これは!』という商品がある企業には、飛び込み営業もかけました」
豪華特典を導入した今年6月の40件に始まり、7月67件、8月108件、9月221件と寄付件数は急上昇。10月は朝の情報番組で取り上げられ、「10月21日時点で428件」というから、5か月弱で実に864件もの寄付が。
「今年5月の寄付は1件でしたからね。というか、昨年度は通年で4件。まさに激増した印象です。
“やればデキる市”だったのね。 <取材・文/週刊SPA!編集部>
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