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ナインボール選手権優勝者「40までに世界一に」と一念発起

なでしこジャパンのW杯優勝は確かに素晴らしかった。でも、日本にはまだまだすごい人たちがいる。世間ではあまり知られていないけど、実は世界で活躍しているマイナー競技の“偉大なチャンピオン”たち。その奮戦ぶりと日々の鍛錬、競技への情熱を、しかと見よ!

【ビリヤード】
狩山幸男さん (11年世界ナインボール選手権優勝)

◆「40歳までに世界一に」と一念発起。ひたすらボールを打ち続けた

狩山幸男さん

今期の獲得賞金はすべて震災支援の寄付に。その額すでに440万円ほど。いやはや頭が下がります

今年7月、カタールのドーハで行われた世界ナインボール選手権に勝利し、世界の頂点に立ったのがプロビリヤードプレーヤーの赤狩山幸男さん(36)だ。90年から続く同大会で、日本人の優勝は赤狩山さんで3人目となる。

「98年以来、日本人が優勝から遠ざかっていただけに、心に期するものはありました。この数年、世界チャンピオンになることだけをめざして練習してきましたから」

一念発起したのは08年のこと。当時、日本ランキングに名を連ねる男子選手200名ほどの中で「10位あたりを長らくウロウロしていた」とか。とはいえ、決して悪い順位じゃないですよね?

「でも、トップではない。そろそろ一皮剝けなければ、このまま終わってしまうと悩みまして。ベストコンディションでプレーできるのが仮に40歳までだとしたら、時間は思いのほか少ない。そこで、40歳までに世界一になることを目標に頑張ってみようかな、と」

過去にミスした場面や難しいボール配置などを徹底的に洗い直し、「とにかく、ひたすらボールを打ち続ける」ストイックな練習を重ねた赤狩山さん。その甲斐あって、先の世界選手権でも難局を見事に切り抜け、優勝を飾った。

「いや、自分から難しい状況をつくってしまうようなミスも犯してますから。表情には出しませんが『あちゃー、なんでこうなるかなぁ……』と内心ヘコむ場面も多かったし。世界は楽に勝てないと痛感した。とくに決勝は相手の大応援団がいて声援やヤジがハンパなく、明らかにアウェーの雰囲気。試合直前、『もうイヤだ、帰りたい』なんて、わりと本気で思ってましたね(苦笑)。まあキューを構えたらスッと集中できたので、どうにか乗り切りましたけど」

現在、軽井沢に拠点を置き、「朝は7時起床。ランニングや山登りで身体を鍛えた後、10時から20時頃までずっとボールを打ち、23時には寝てしまう」という、まさにビリヤード漬けの生活を送っている。「今の目標は、まだ日本人が果たしていない世界選手権連覇」と語る“カーリー”こと赤狩山選手、今後も期待大ですな。

― 知られざる偉大な日本人王者大集合【1】 ―

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