恋愛・結婚

彼女が別れた旦那と仲良くしているのが腹立たしい【離婚経験者の悩み】

【佐藤優のインテリジェンス人生相談】
“外務省のラスプーチン“と呼ばれた諜報のプロが、その経験をもとに、読者の悩みに答える!

◆バツパパ(ペンネーム) 会社員 男性 30歳

インテリジェンス人生相談現在お付き合いしている20代バツイチ女性が、別れた旦那と定期的に2人で食事しています。彼女の話によると、旦那と離婚した理由は「性格の不一致」です。自分から別れを切り出し、まったく揉めることなく円満に離婚し、離婚した当日も2人で食事をして帰ったようです。だから、元旦那との食事も、当たり前のように私に報告してきます。

 一方で、私もバツイチですが、まったくの潔白だったにもかかわらず別れた嫁には浮気を疑われ、昼ドラのようなドロドロの離婚裁判を闘いました。当然、離婚してからは会っていません。だからこそ、今の彼女の行動が気にかかります。そんな私は、男としては度量の狭い人間なのでしょうか? このままずっと気にならないふりを続けるほうがいいのでしょうか?

◆佐藤優の回答

 結論から言いますと、あなたが付き合っている彼女は元夫に未練があります。

 こういう人と付き合うことは構いませんが、結婚の相手にはならないと思います。離婚をした人には、共通する文化があります。私も離婚経験者ですから、そのことが皮膚感覚でわかります。私は評論家の佐高信さん(離婚経験あり)と、以下のようなやりとりをしました。

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佐藤:喧嘩はだいたい不愉快で不毛なもんです。基本的に。それに「雨降って地固まる」じゃないけど、喧嘩から生産的な何かが生まれてくるっていうのはこじつけで、そういう前向きの喧嘩は、一生の内に二回か三回あるかないかの話です。喧嘩の原因、経過、結果を膨らませて大きくして、何度も何度もその話をしても、雨降って地固まるみたいな話は、夫婦喧嘩だってほとんどないですよね。雨降って地固まった振りしてるだけですよ。離婚した前の奥さんとの離婚劇を語る時に、「それはちゃんと話し合って、それなりにお互い納得して別々の道を進んだ」とか言って円満離婚を装ったって、その後、元女房と会う人なんて、まずいないですよね。

佐高:いない。

佐藤:だいたいその話が出てきた段階で、下向いて話逸らしますよね。もちろん作品にも書かないですしね。

佐高:そうそう。やっぱり別れた元奥さんが住んでいるところとか行きたくないし、その沿線の電車にも、乗りたくないものですよね。

(『喧嘩の勝ち方――喧嘩に負けないための5つのルール』82~83頁)

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 これが、離婚経験者の標準的な元夫、元妻に対する感覚です。その意味では、あなたの感覚のほうが普通です。

 ちなみに、あなたは「まったくの潔白だったにもかかわらず別れた嫁には浮気を疑われ、昼ドラのようなドロドロの離婚裁判を闘いました」と書いていますが、本当でしょうか? 家庭裁判所の審判は、事実関係についてはかなり調べるので、あなたの側に非がないならば、そう簡単に離婚を認めません。

 いずれにせよ、あなたがどういう経緯で離婚したかについて、詳しい事情がわからないので、踏み込んだ助言ができませんが、今付き合っている人と結婚しても、かなりの確率で、家庭内で深刻な問題が起きると思います。

 あなたが結婚を真剣に考えているならば、彼女に「僕とどういうつもりで付き合っているのか。結婚の対象と考えているのか」と尋ねてみるといいでしょう。彼女が結婚を視野に入れているならば、元夫とはきっぱり別れてもらいましょう。「もう二度と元夫と会わない」という約束をしてもらうことです(相手との間に子供がいる場合は別ですが、子供はいないという前提で助言します)。

 彼女が「結婚は考えていない」ということならば、今の関係を続ければいいと思います。

【今回の教訓】
離婚した人には共通の文化がある

◆募集
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【佐藤優】
’60年生まれ。’85年に同志社大学大学院神学研究科を修了し、外務省入省。在英、在ロ大使館に勤務後、本省国際情報局分析第一課で主任分析官として活躍。’02年に背任容疑で逮捕。『国家の罠』『読書の技法』『日本国家の神髄』など著書多数 (※写真はイメージです)

【今週の参考文献】
喧嘩の勝ち方――喧嘩に負けないための5つのルール

佐高 信/佐藤 優 光文社

評論家として政界・経済界を批判してきた佐高信氏と、“鈴木宗男事件”で検察と闘ってきた元外交官で作家の佐藤優氏が語り尽くす“喧嘩論”。'14年刊


インテリジェンス人生相談 復興編

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