長友佑都「今の自分には“余裕”と“自信”がある」
所属していた大学のサッカー部ではベンチに入ることもできず、スタンドで太鼓を叩きながら声を嗄らせていた男が、わずか数年後にセリエAの名門クラブでキャプテンマークをつけて躍動する。
そんな夢物語のようなことが実際に起きた。
周囲の想像をはるかに超えるスピードで進化を続ける希代のサイドバック・長友佑都はブラジルでどんなサプライズを我々に見せてくれるのだろうか。
――かねてから支えてくれている人たちのため、そして日本代表を応援しているファンのために、W杯で恩返しがしたいとおっしゃっていましたね。
長友:そうですね。そのチャンスがようやく来ました。4年前、南アフリカW杯でパラグアイに敗れてから、ずっとこの大会を目標にしてきました。そのためにイタリアへ渡ることを決心しましたし、日々の苦しいトレーニングを積み重ねてきました。大きな怪我をしたりと、心が折れそうなときはありましたが、W杯で活躍するために、ずっと強い信念をもってプライベートを含めて、自分のすべてを捧げてきた。これほどひとつのことに集中してやってきたことは今までありません。僕が今あるのもすべて周りの支えがあってこそ。その人たちのためにブラジルから明るいニュースを届けたいですね。
――W杯のために4年間戦ってきたとのことですが、改めてこの4年間で成長できた点はなんでしょう?
長友:一番はやはりメンタル的な部分ですね。長い歴史を持つインテルでプレーして3年半が経ちましたが、勝利を義務付けられているチームのなかでプレーしたことで、以前とは比べ物にならないくらいに精神的に強くなりました。それにメンタルの成長とともに、技術的な面でもすごく成長したなと思いますね。特にこの1年間は、“伸び幅”でいえば、サッカー人生のなかでも最も成長でしたシーズンだったと思います。W杯を控えた大事なシーズンで、心身ともに充実感を得られたのは、自分にとって本当に自信になっていますし、W杯に自信を持って臨めると思っています。早くW杯が始まってほしい――。そう思えるほど、今の自分には“余裕”と“自信”があります。
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<取材・文/藤戸輿ノ介 撮影/杉田祐一(bghe)>
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