現役ジャニーズ作家・加藤シゲアキの新作は、自身初のサラリーマン小説「Undress」
―[加藤シゲアキの新作「アンドレス」]―
アイドルグループ「NEWS」のメンバーとして活躍するかたわら、小説家デビューを果たした異色のジャニーズ――。処女作『ピンクとグレー』の完成度の高さで世間をアッと言わせた加藤シゲアキが、このたび初の連載小説「アンドレス」を、『週刊SPA!』誌上でスタート。しかも、主人公は「サラリーマン」だ。デビュー作以来、自身が身を置く「芸能界」を描き続けてきた彼にとっては、まったく新しい挑戦となる。
「〈渋谷サーガ〉の三部作が完結し、自分の世界を広げていきたいと思っていたところで、どちらかというと無理難題を越えていくのも楽しいかなと思っていました(笑)。そうは言っても、いざ書き始めようとすると『そもそもサラリーマンの小説って何だ?』と。サラリーマンという言葉の定義自体が、自分にとっては曖昧で。給料をもらっていたらサラリーマン――ということではないですよね」
サラリーマンのイメージを探る中で、カギとなったのは「スーツ」だ。
「同じ会社員でも、スーツを着ない仕事の人は、あまりサラリーマンとは呼ばれない。サラリーマンであるということはスーツを着ること。そして『脱サラ』とはスーツを“脱ぐ”こと――そんな感じでイメージを広げていきました。『アンドレス』というタイトルも“脱ぐ(undress)”から。脱サラした人間の“その後”の話なら、サラリーマン経験のない自分でも想像しやすいかなと最初は思っていたんですが、フタを開けてみると、会社の中での人間関係を結構どっぷり書いていましたね」
『SPA!』でやるなら、ど真ん中のエンタメを……という気持ちで挑んだという「アンドレス」。全5話の短編ながら、第1話からあちこちに伏線が張られ、企みに満ちた作品となっている。
第1話は、9月9日発売の週刊SPA!に掲載。同号には、加藤シゲアキの特別インタビューも。お見逃しなく!
⇒【冒頭部分を読む】https://nikkan-spa.jp/711037
【加藤シゲアキ】
’87年、大阪府生まれ。ジャニーズ事務所のアイドルグループNEWSのメンバーとして活躍。’12年、『ピンクとグレー』で作家デビュー。続いて’13年に『閃光スクランブル』、’14年に『Burn.-バーン-』を発表し、いずれも大ヒットを記録
<取材・文/日刊SPA!編集部>
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