デーブ大久保「どんな批判も身から出たサビ」
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取材・文/栗原正夫 撮影/岸本 勉 再構成/SPA!編集部
就任前からマスコミや世間からバッシングを受け、逆風のなか大久保博元・楽天新監督が船出した。かつては一部選手への暴力行為で世間を騒がせもしたが、一方でいまや球界の常識となる「アーリーワーク」を考案するなど、指導者としての評価も高い。監督にその胸の内を語ってもらった
「どんな批判があっても、自分の身から出たサビ。僕自身、自分をまったく認めてないですし、ファンの皆様の賛同を得られていないのも理解しています。現役時代の通算打率.249、41本塁打という成績もコンプレックスです。ただ、過去の過ちは重々承知していますが、犯罪を起こしたわけではありません。監督を要請された際も、一度は断りました」
なんと、監督就任を固辞したという大久保氏。だが、彼を動かしたのはあの大監督の一言だという。
「でも、野球界でオヤジと慕う星野さんから『俺が後ろ盾になるからやれ!』と言われ、決心がつきましたし、たとえ自分が実験台になったとしても、僕みたいな実績のない人間でも監督をやれるというのは後輩のためにも大切なことだと思ったんです」
義理人情に厚く、言いたいことがあれば黙っていない大久保氏。いい意味でも悪い意味でも「昭和を地で行くタイプ」だけに、ときに誤解を招くこともあるが、その裏表のない正直な性格に惹かれる人も多い。47歳の新米監督が野球人生をかけて挑む来シーズン、雑音を賞賛に変えることができるか?
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