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プロ野球のキャンプをほんの少し快適に楽しむ方法

プロ野球のキャンプをほんの少し快適に楽しむ方法

人気球団ともなれば練習であっても満席になることも。写真は日ハムの名護キャンプ。大谷選手が紅白戦で初登板したために、平日でも満員となった

 プロ野球のキャンプも第2クールが始まり、選手たちの調整も随分とピッチが上がり始めている。

 そんなキャンプを観に行くことは、ファンとしてはたまらない。普段はなかなかもらえない選手のサインをもらうこともできれば、目の前を歩く選手を見て興奮することもできる。キャンプを観に行けばひと味違ったプロ野球の楽しみ方を体験できるはずだ。

 すでに中盤に差しかかってしまったのだが、今回はプロ野球のキャンプを快適に楽しむための方法、主に沖縄編に限って紹介したいと思う。

◆ウィークリーマンションを活用

 2月はオフシーズンと思いきや、沖縄はキャンプ特需で観光客が大勢やって来る。それもそのはず、国内の球団のみならず、韓国や台湾のチームもキャンプ地として沖縄を選ぶことが近年は増加。また、サッカーJリーグのクラブも沖縄でキャンプを張るケースが増えているのだ。

 そのため比較的安くてキレイなホテルは争奪戦が繰り広げられ、その結果、週末の料金は高騰どころか暴騰。「え? あの安くて有名なホテルチェーンでも土曜日一泊3万円!?」となり、3泊4日の宿泊費だけで6万円……なんてことが起きるのだ。そこで活用したいのはウィークリーマンション。

 一週間単位、一か月単位のものから日割りでもOKという物件まで、沖縄にはさまざまなタイプのウィークリーマンションがある。また、空きがなくてもマンスリータイプをウィークリータイプにして対応してくれる業者も多いので、現地の不動産業者に聞いてみるといいだろう。

 かくいう筆者も今回、那覇の中心部のワンルームマンションを一週間で3万円という破格の値段で借りることに成功。

 また、ウィークリーマンションの利点は借りている期間中は誰が泊まってもいい契約になっていることが多いのも特徴。そのため、今回も前半は筆者、後半は別の編集が部屋に泊まることになっている。同じファンの友人同士でシェアすれば、かなり安上がりになるはずだ。

 さらにLCCなどの格安航空券を使えば、一週間の滞在で5万円程度行ける可能性は十分にある。また、ウィークリーマンションはハードルが高いなら、ホテルと航空券のセットになっているビジネスパックなどを活用すると安くて快適なキャンプ旅行が楽しめるはずだ。

◆2月の沖縄は天気が不安定

 沖縄=温暖というイメージが強いのだが、実は2月の沖縄は快晴が少なく、曇りや突然の雨が多い季節である。そのため、防寒具、雨具は必須となる。

 晴れていれば午前からポカポカ陽気なのだが、午後から曇って夕方は強風で極寒なんてことも珍しくない。ナメてかかると風邪を引いて寒い本土に戻ることにもなりかねない。防寒、防雨対策は十二分にしてほしい。

 特に午前中と夕方ではかなりの気温差がある。日中はポカポカして暑いくらいだからといって薄着になると選手が帰る夕方には寒くてクシャミ連発ともなりかねない。少々荷物になるが1枚余分に持って行くくらいでちょうどいいだろう。ユニクロの薄手のダウンがが現場では人気だ。

◆レンタカーは必須!?

 那覇市内はゆいレールというモノレールが走っており、また市内ならばタクシーを使っても近距離のためにさほどお金も掛からない。だが、キャンプ地である浦添、宜野湾、北谷に名護といった場所は那覇から行くなら高速道路を使わなければならないことも多く、とてもじゃないがタクシーを使っていくのは厳しい。

 また、近年はキャンプ地を巡る巡回バスもでているのだが、けっこうな時間が掛かり本数もまだまだ少ないので、のんびり派でなければストレスになるだろう。

 特にキャンプ中は選手の始動も早いので、朝から好きなチームをたっぷり見て、おまけに観光も……となるとやはりレンタカーに軍配が上がりそうだ。

 沖縄はレンタカーの需要が非常に高いので格安レンタカーも多い。宿泊や航空券とセットでお得になるものもあり、1週間で2万円くらいの格安レンタカーも多い。また、限定的に車を使うなら最近話題のカーシェアリングを活用するのもいいだろう。

 車を借りる際は軽自動車や小型車両がオススメだ。軽自動車天国とも言われる沖縄は、軽自動車専用の駐車場があることも珍しくなく、一般車両が満車でも停められることも多々ある。また、那覇市内はけっこう小道が多く、フットワークの軽い軽自動車や小型車両は非常に使い勝手がいいのである。

◆カーナビに頼りすぎると痛い目に遭う

 開発が著しい沖縄は新しい道路や建物が次々に建っている。そのため、レンタカーのカーナビが対応しきれないケースが多い。目的地まで遠回りしたり、ナビ上では更地になっている所を進んでしまうことも多い。スマホのナビを併用すれば、この問題は随分と軽くなる。

沖縄のカーナビ

こんなとこ走っていいのか……と不安になることもしばしば

 かくいう筆者も、今回借りたウィークリーマンションは新築だったためナビで出てこないどころか、Googleの住所検索でも出てこない有様。ナビ至上主義には十分注意しよう。

◆チームごとのローカルルールは要チェック

 選手たちが目の前を歩いて行く姿を目の当たりにしたら、ファンなら誰でも狂喜してしまうだろう。だが、あまりに喜んでしまい、ルールを破ってしまうとその後、様々な規制が入ることにもなる。

 サインや握手、撮影がOKなエリアなのか、禁止されているエリアなのかはしっかりと確認してから選手とのふれあいを楽しんで欲しい。こうしたルールはチームによって異なるので、ホームページなどで下調べをしておいた方がいいだろう。例えば、グラウンド間の移動中はサインや撮影を禁止しているチームもあれば、練習中は一切禁止で定められたゾーンのみOKというチームもある。

日本ハム キャンプ

日ハムのキャンプでは、球場から宿舎のホテルへ向かうルートがサインをもらう場所になっており、ファンが場所取りをしている。

 また、球場外のオフの時間に選手を追いかけるなどの行為ももちろんNGだ。

「オフの日に買い物してたら、いきなり写真撮られてサインくれとかはマジでヤメてほしいですね。こっちも“人”なので、最低限の礼儀は守ってほしい」とは、某プロ野球選手。球場でも外でも、一声掛けてからの撮影を心がけておくべきだろう。

◆レジェンドたちとのふれ合いもキャンプの醍醐味

 キャンプ地には引退したOBの選手が数多く訪れる。そうしたOBたちも気さくにサインや撮影に応じてくれるのもキャンプの楽しみの一つだ。また、中にはファンの質疑にもちゃんと答えて、野球談義をしてくるような方もいる。野球好きにはたまらないのである。

⇒【写真】はコチラ http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=797279

森繁和

今は復帰されているが、ドラゴンズを退団して解説者をされていた森コーチも沖縄にやってきていた

◆韓国リーグとの練習試合も楽しめる

 韓国リーグのプロ野球チームも数多く沖縄でキャンプをしている。そのため、普段滅多に見ることができない韓国のプロ野球チームとの練習試合を楽しむことができるのもキャンプならでは。韓国の球団には元日本のプロ野球経験者も数多く在籍しており、懐かしい顔に出合えるケースも珍しくない。ちなみにドラゴンズファンである筆者は練習試合でソン・ドンヨル監督率いる起亜タイガースと対戦したときは胸が熱くなり、ひとりスタンドで涙を流したものである。

 選手や監督などの声が生で聞こえるキャンプは試合前の球場とはまるで違った空間である。また、練習風景を見ているだけで、●●選手巧くなったなぁ~とか、今年は期待できそうだなどと想いを馳せるだけでも楽しいものだ。野球好きならば、この時期に沖縄のキャンプ地巡りをしてみてはいかがだろうか。きっと新しい野球の楽しさに出会えるはずだ。そしてこの時期、プロ野球だけではなく、Jリーグのクラブや女子ソフトボールのチームも合宿で沖縄を訪れている。まさに合宿天国となっている沖縄で開幕前にスポーツ漬けになってみるのもいいかもしれない。 <取材・文/SPA!プロ野球取材班>




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