スイスのユニフォーム、試合中にビリビリ破れる。メーカー側の言い訳は?
フランスで行われているサッカー欧州選手権2016、通称“EURO2016”。大会は各グループ最終節が終了、決勝トーナメントが始まった。ただ、早くに突破が決まったフランスなど、ラウンド16の試合が次の日曜と、中1週間も空いてしまい、選手たちの調整に頭を痛めているようだが、その間にもっと切実な悩みを解決しなければいけないチームがあった。
それはグループステージ3戦目でフランスから見事にスコアレスドローをもぎ取り、2位で突破を決めたスイス。惜しくも決勝トーナメント1回戦でポーランドにPK戦の末敗れたが、その戦い方以上に話題となったのが、「ユニフォームビリビリ事件」だ。
Puma社筋からは最近、あまりにピタピタのサイズのユニフォームを好む選手がいるのも原因ではないかという意見があるようだ。ただ、やはり真剣に戦っている最中にユニフォーム交換で煩わされるのは、選手として気持ちのよいものでないのだろう。スイス代表ジェルダン・シャキリなどからは、「Pumaにはコンドームは作ってもらいたくないね」なんて皮肉も。何にしろ、破れやすいこのユニフォーム、筋骨隆々の男子選手たちなら見る方も別に構わないが、女子サッカーチームには絶対、売り込まない方がいいかもしれない。
文/ナノ・アソシエーション
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というのも、予選トーナメントのフランス戦で敵選手と揉み合いが多かった訳でもないのに、プレー中にユニフォームの背中がビリビリ破れてしまったのだ。しかも一人だけではなく、アドミル・メフメディ、ブレール・エンボロ、ブレリム・ジェマイリ、グラニト・ジャカと4人のユニホームがビリビリに。特にジャカなど、1度ならず、2回もユニフォーム交換を余儀なくされる憂き目に遭っている。
ちなみにスイスのユニフォームはPuma社が請け負っているものだが、その前代未聞のトラブルに対する会社側の言い訳は、「製作過程で、痛んでいた生地を使ったユニフォームが、日曜の試合用に何枚か混ざっていた。在庫を調べたので、2度同じことは起こらない」そうだが、スペイン『AS』紙の報道によると、どうやらこれは生地の素材の問題のよう。エラスチンとポリエステルをミックスしてトルコで作られた生地にはACTVというテクノロジーが使われており、筋肉をマイクロマッサージして疲れを癒す効果があるそうだが、実はこれ、まだ発展途上の技術なのだとか。
「Pumaにはコンドームを作ってほしくないね」
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