中国人の爆買いは終わっていない!? 業界別「爆買い終了」の真相とは…
テレビや新聞で連日、伝えられる爆買いの収束。しかし、中国人観光客の数は減っておらず、実態は少し違うようだ。その本当の原因と、業界別の最新動向をリサーチした。次にカネを落とす場所はここだ!
中国の経済事情に詳しいTS・チャイナ・リサーチ代表の田代尚機氏は、今後の爆買いトレンドについてこう話す。
「爆買いの象徴だったシャワートイレや炊飯器などの家電製品は、類似の中国製品の出現と円高の影響でシュリンクしている。一方で、日本でしか味わえない飲食やコト消費、品質を売りの高級品などは、為替変動の影響を受けにくい。中国人観光客の年齢層の裾野が広がるなか、アニメやファッション関連のビジネスは今後もチャンスが続くでしょう」
では、中国人による不動産の爆買いはどうか。中国人顧客向けにサービスも展開する東京ハピネス不動産の市野美由紀氏はこう話す。
「日本で不動産投資をしたいという中国人は、実は逆に増えています。中国人の懸念は円高よりもむしろ人民元安。これ以上、資産が目減りしないよう、海外へ資産分散を進めるなか、日本の不動産が買われているのです。物件取得価格の手頃さと実質利回りの両面を考えた時、東京より魅力的な不動産市場は世界にそうないので、為替変動で少々割高になっても投資意欲が衰えることはないでしょう」
爆買いは多様化しつつある。その恩恵が日本経済により広範に行き渡ることになるか。
不動産の爆買いは終わっていなかった
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