何でオレだけ?なワリ食った被害報告
まったく回復する気配のない景気のためか、どの会社も暗いモード全開だ。そこで働く人の中には、自分だけが妙に損をしていると感じている人も少なくない。しかし、そんな不運な人たちには、何らかの共通点があるのではないか? 本特集を読めば、勝間和代氏が提案する「断る力」がなくても、会社での生き残り術が学べるはずだ!
■何でオレだけ?なワリ食った被害報告
自分はちっとも悪くないのに、なぜ?の嘆きの声が続々と……
まず、最初は自分だけがいつもワリを食っているという不幸を自己申告してもらった。その中でも特に多かったのが、“とにかく自分だけが狙われている!”というルサンチマンだ。
「上司の出張が多いため、代理で会議に出席させられること多いんです。しかも面倒な会議のときに限って、出張を入れるんですよ」(35歳・♂・商社)、「離れた席にいるのに、わざわざ上司がやってきて私だけ仕事をやらされる」(22歳・♀・IT関係)、「ほかの仕事のせいで、これまで5人でやっていた仕事を、なぜか自分一人に押し付けられました」(37歳・♂・商社)、などの報告が。とはいえ、ワリを食っている人たちは、仕事を押し付けられないための対策方法を何か考えているかと思いきや、「仕事内容を把握しているからやらされる」「話しやすいタイプだから」など、みんな受け入れモード全開だ。
また、「39歳にして一番の若手なので、事務用品の搬入などの力仕事を必ずやらされる。オレは若手じゃない!」(39歳・♂・倉庫業事務)、「先輩から飲み会のお店について相談を受けたら、そのまま自分が店を探すハメに。うまいこと押し付けられた」(33歳・♂・教育関連)と、雑用までも押し付けられてしまうケースも多く見られた。
さらには、「部署で行ったプロジェクトにトラブルがあると、とにかく責任を取らされる。いつも『私の責任です』と言ってしまうのを回りは知っているので、うまく使われてる」(37歳・♀・小売)、「前任担当者のミスが発覚。主張できる立場でないことをいいことに、『現在の担当者だから』という理由で譴責処分を受けた」(32歳・♂・出版)、など全く自分には落ち度がないにも関わらず、トラブルの責任を取らされたというワリ食い話も寄せられた。
そして最悪なのが八つ当たりのパターンだ。
「先輩がしたミスでイライラしている上司に、関係のない自分が当たられた」(35歳・♀・ITコンサル)、「健康サンダルを履いて仕事をしていたら、自分だけ怒られた。ほかの同僚も履いているのに……」(31歳・♀・銀行員)、「上司が直接怒りにくい同僚がいる場合、見せしめのために、その同僚の前で私が怒鳴られる」(28歳・♀・事務)、「酔った先輩を介抱してあげていたのに、『あんたはいつもいい人のフリばかりしてムカつくんだよ!』とコップの水をぶっかけられた」(33歳・♀・不動産)など、何か悪いことでもしましたか!? と言い返したくなるようなエピソードばかり。しかし、ワリを食ってしまう自分を「職場で嫌われているんだと思う」「言い返せないのを上司は分かっている」と、自分に自信がないせいか、泣き寝入りしている人が多いようで……。
「お局のYさんは、なぜか私のことが気に食わないらしく、私がトイレに行って席を外すたびに『さっきの電話の対応はおかしい』などのお叱りメールをケータイに送りつけてくる。その数一日10通以上! しかも隣の席なのにメールって……。もうトイレに行くのも恐ろしくて気が狂いそうです!」(37歳・♀・経営コンサルタント)、「見た目が派手だからか、遊んでいる風に見られてしまい、女性からいつも悪者扱いされてしまう」(34歳・♂・IT)。人間ならば多少なりとも好き嫌いがあるかもしれないが、やっかみだけで当たられてしまうのは、さすがに同情を禁じえないのであった。
― 何でオレだけ?会社で[ワリばかり食う人]の共通点【1】 ―
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