ネットで「つい質問……」その投稿者の心理とは?
「つい質問……」その投稿者の心理とは?
ここまで挙げたように、デリケートな悩みでもネット上に打ち明ける人は非常に多い。普通は友人などに相談しそうだが、なぜネットに頼ってしまうのか。
主婦の白松利恵さん(仮名・29歳)は、ママ仲間との人間関係について5回ほど質問してきたという。「『それどうなの?』と思うことがあったとき、自分の一般常識が世間と合っているか確認したくなって。身近のママ仲間に相談すると、本人に話が伝わるリスクもあるし、変に気を遣わせてしまいそうで。それに比べ、赤の他人であれば面倒な気遣いもないし、幅広く意見を求められる」。また「みなに分かるよう事態を詳細に書いているうちに、考えが整理されて怒りも冷めていく」という思わぬ鎮静効果もあったとか。
佐藤真理さん(仮名・35歳)の場合、医者の対応に疑問を持って、意見を仰いだのが最初。「正直、周りにあまり賢いと思える友人知人がいないので、ネットで聞いたほうが得策かと。回答者の中には、質問してないのに私の体調を改善するサプリと食品を薦めてくれる人がいて。試してみたら医者以上の効果が得られたんです」。以来50回も質問するヘビーユーザーに。「深夜でもすぐにレスが来るので効率的ですね」と佐藤さん。
昨今、コミュニケーションが希薄になったといわれて久しいが、彼女たちの言葉で、改めてそれが確信できた!?
― [ネット悩み相談]珍問珍回答トホホ大全【7】 ―
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