高校野球のライブ配信を謳う「TV streamDB」は危険?高野連に問い合わせると…
勝っても負けても1試合という異例の形で開催された高校野球・夏の甲子園。また、優勝しても甲子園への切符が掴めない状況下でも、各県独自の地方大会が開催され盛り上がりを見せている。
そんな中、高校野球を始めあらゆるスポーツのライブ配信をするというサイトがある。しかし実際にサイトを覗いてみると、どうにもおかしい。その実態に迫った。
そのサイトとは「TV streamDB」というものだ。サイトのトップページには、高校球児らしき人物を背景にした野球の硬式球。全国大会が中止となり、代替的に各地域で開催されている大会を、ライブ配信していると謳っている。
その上、Twitterなどの情報によるとローカル局や公式の配信サイト「バーチャル高校野球」でも放送されないような地方大会の試合までライブ配信されているとの情報があり、観戦に枯渇したファンにとってはまさに救世主のようにも見える。
さらにサイトトップのメニューには、NFLやNBAなど高額な放送権料で知られる北米の人気スポーツも名を連ねている。かつてはNHK-BSやフジテレビNEXTなどでみられていたNBAは現在、日本国内では2017年に楽天とパートナーシップ契約を結んだことで、月額990円の「NBA Rakuten」か、同じく有料のNBA公式配信サイトで見る以外に方法はないとされているはずだが、ここにきて無料視聴のチャンスが広がったのだろうか。
しかし同サイトをみてみると、警戒心の薄い人でもすぐに気がつくほど様子がおかしい。視聴には、アカウントを作成する必要があるとのことで、メールアドレスとパスワードを入力。すると、すべて無料のはずにもかかわらずクレジットカード情報の登録が求められる。心配になり、そのページに書かれている注意事項に目をやると、不安は解消されるどころか増幅させられる。
「隠された手数料」という怖すぎる日本語や「クレジットカードは、将来の購入を容易にするためのみ必要です」といった、金を取る気が透けて見えるどころか前面にでている一文が書かれている。
高校野球から北米4大スポーツまで配信?
無料なのにクレジットカードの情報を登録
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Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。
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