お酒を嗜みながら紫煙をくゆらすーー愛煙家の多くが充足を感じるひとときだが、特定の銘柄に“最高にマッチした一杯”を探求したともいえるイベントが、都内で開催された。 　JTの高温加熱型の加熱式たばこ「プルーム・エックス（Ploom X）」と、クラフトジンを製造する蒸溜所・紅櫻蒸溜所（北海道札幌市）のコラボだ。「自由な世界、自由な発想、自由な価値観を」というコンセプトで、日高昆布など、北海道ならではの素材の旨味や香りを活かした個性豊かなジンは、国内外から高い評価を得ている。 　プルーム・エックスの代表的なレギュラー銘柄「メビウス・リッチ」と、メンソール銘柄「メビウス・メンソール・コールド」の味わいを引き立てる2種類のジンに、厳選したユニークなボタニカルを自由に漬け込むことで、好奇心のままに見た目や香り、味わいをカスタマイズすることができる。 　たばこ葉の深みのあるリッチな味わいが特徴の「メビウス・リッチ」に合わせたのは「♯0715 Smoky Rich Base」。紅櫻蒸溜所の銘クラフトジン9148 から、辛口高アルコールで、通常はウイスキーに行うウッドチップの香り付けを施したスモーキーなオリジナルクラフトジンが誕生。木の香りに加えて、ココナッツ、ナツメグ、ジュニパーベリーを加えた大人なジンの苦味が、「メビウス・リッチ」の芳醇さに深みを与える。ボタニカルは、鮮やかな色をつけるバタフライピーや、辛みづけをする唐辛子やピンクペッパー、スパイスの女王とも呼ばれるカルダモン。 　早速、用意されたクラフトジンをオン・ザ・ロックで賞味してみる。グラスを傾けたとたん、木の香りが鼻孔をくすぐる。一口飲んだあとに「メビウス・リッチ」を一服すれば、喉奥に広がったジンの味わいが、さらに深くまで浸透するような心地よさ。一日の出来事をゆっくり回想するような、ほどよい酩酊気分に包まれた。