友人や同僚が既婚者の場合、会話の内容も家族のことが多くなりがち。そこから相手の結婚観や女性観、夫婦関係が上手く行っているのかを垣間見ることができ、外面の良さとのギャップに驚かされることも多いはずだ。
大手メーカーに勤める越野克彦さん(仮名・41歳)は、22年の秋から札幌の支社に勤務。まったく土地勘のない街だったがSNSで繋がっていた小中学校時代の友人が札幌に住んでいたこともあり、定期的に会って飲みに行く仲に。すると、ある週末にその友人宅でのバーベキューに招待されたので小学生の息子と家族3人でお邪魔したが、
彼の奥さんに対する態度のひどさに思わず引いてしまったという。
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自分の妻をアゴで使う友人のオレ様ぶりに辟易
「いつの時代だよっていうレベルの亭主関白ぶりでしたね。
缶ビールを飲み干した後、自分で取りに行けばいいのに『おーい、ビール』と奥さんに持ってこさせたんです。これだけならまだ許容できるかもしれませんが、わざわざ持ってきてくれたのに
『もっと早く持って来いよ。トロいんだから』って。友人はまったくと言っていいほど動かず、肉を焼くのも奥さん任せ。見かねて私が交代し、友人にも少し手伝ったほうがいいと話しましたが、
『そんなんじゃ舐められるぞ』って逆にダメ出しされました(苦笑)。その場にいた妻は聞こえてないフリをしてましたが、後で『何なの、あの人? ありえないんだけど!』ってマジギレ。友人の奥さんが相当我慢してるのは容易に想像できました」
改めて思い起こしてみると、以前から彼には男尊女卑的な言動がしばしばあったことを思い出した越野さん。別の機会に飲んだ際も友人夫婦は奥さんがフルタイム勤務の共働きにもかかわらず、家事を分担する考えはないらしく、
「そんなのメディアが勝手に言ってる綺麗事。実際には家事も育児も女の役割」と真顔で語っていたほどだ。
さすがに心配になって「お前もいい加減にしとけよ。そんなんじゃそのうち捨てられるぞ」と忠告するも
「そんなこと絶対にないって」と全然気にしてない様子だったという。
「ただ、妻は友人の奥さんのLINEを交換しており、頻繁にやりとりしていました。
夫からのモラハラについてもよく相談を受けていたらしく、離婚も視野に入れていたそうです。だから、妻も『いざという時のためにも証拠を少しでも取っておいたほうがいい』とアドバイスを送っていたんです。まあ、私から友人に話が漏れてしまったらマズいと考えたようで、離婚云々について知ったのは友人夫妻が離婚協議に入ってからでしたけどね。まあ、
私が妻の立場でも同じことをしたでしょうし、友人の味方にはなれませんよ」
その奥さんはある日、子供を連れて同じ札幌市内にある実家に戻り、離婚を求めたそうだが友人はこれを拒否。当初はこの状況でも強気な姿勢を崩さなかったが、奥さん側が弁護士を立てると
「モラハラなんて誤解だ。そんなつもりじゃなかった」と弁明を始めたとか。
しかし、修復可能な段階はとうに通り越していた。それでも友人は土下座して「離婚したくない」と詰め寄る。いわば情に訴える作戦が出るも、どうにもならないことを悟り、
最後は渋々離婚届に判を押したそうだ。
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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