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「コンビニで10万円の買い物」「名刺に30ぐらいの肩書き」知られざる“超富裕層”の暮らしぶり

―[超富裕層の生活]―
 閉塞感が漂う現代社会。多くの人々が仕事や育児など、日々の生活に追われ、未来への不安を抱いている。
スーパーで買い物をする若い女性

※写真はイメージです。以下同

 しかし、その一方で、まるで別世界に住んでいるかのような“お金持ち”たちも存在する。野村総合研究所の定義としては、純金融資産額が5億円以上の世帯が「超富裕層」とされているが、2021年に行われた調査の結果では9万世帯で意外と多い。にもかかわらず、その実態はあまり知られていない。超富裕層の驚くべき暮らしぶりとは?  今回は、彼らと出会い、金銭感覚の違いに衝撃を受けたという2人のエピソードをお届けする。

専門学校に通う理由は「白衣を着てビーカーを振りたかっただけ」

 文系大学出身の花田洋司さん(仮名・20代)は営業職に就いていた。 「営業職が自分に合わないと思っていました。転職するために化学分野の専門学校に通い始めたんです」  そこで出会ったAさんが超富裕層だったのだ。 「第一印象は見た目も普通で、ほかの生徒と変わらない印象でした。年齢は私よりも少し上に見えましたが、真面目に授業を受けているようすから、“特別な人”とは思えませんでした」  花田さんが通っていたのは、平日は仕事をしながら週末に通う人が多い社会人コース。そのため、まさか裕福でお金落ちの人がいるとは想像もしていなかったそうだ。  しかし、Aさんと会話をしていくうちに、驚かされることが多々あったという。 「ある日、名刺をもらったんですが、そこには30ぐらいの肩書きが書かれており、頭の中で理解が追いつきませんでした」  Aさんの話によれば、ワインのソムリエを目指してソムリエスクールに通ったり、漫画家志望でスクールに入ったり、さらにはタレント養成所にも通ったりと、新しい挑戦を次々と続けているようだった。 「化学の専門学校に通う理由が、『実は白衣を着てビーカーを振りたかっただけ』だと聞いたときは、本当に驚きましたね」

人生は“壮大な暇つぶし”

 専門学校やスクールの費用は決して安くはない。そんな多彩な活動をしているAさんに対して、花田さんは「一体どこからそんなお金が出てくるのか」「なぜそんなに時間に余裕があるのか」という疑問を抱いた。思い切ってそのことをAさんに尋ねてみると、彼の答えは驚くべき内容だった。 “親の会社を引き継ぎ、代表を務めている” 「自身は会社の運営には直接関与せず、すべての業務を部下に任せていると話していました。『だから時間は無限にある』と言うんです」  Aさんは、人生を“壮大な暇つぶし”のように捉えていたと花田さんは言う。 「興味を持ったことに手を出しては飽き、次々と新しいことに挑戦し続ける生活を送っていました。そして案の定、Aさんは半年ほどで学校に来なくなりましたね。彼はよく、『何を買うにも値段を見ることはない』と言っていましたね。お金に困らず、人生の選択肢が無限にある人として、Aさんの存在は今でも記憶に残っています」
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コンビニで10万円の買い物
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2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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