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「大学時代のお年玉は100万円」「毎朝専属のシェフがつくった朝食」超富裕層の男性が祖父に教わった“本当の豊かさ”

―[超富裕層の生活]―
 閉塞感が漂う現代社会。多くの人々が仕事や育児など、日々の生活に追われ、未来への不安を抱いている。しかし、その一方で、まるで別世界に住んでいるかのような“お金持ち”たちも存在する。  野村総合研究所の定義としては、純金融資産額が5億円以上の世帯が「超富裕層」とされているが、2021年に行われた調査の結果では9万世帯で意外と多い。にもかかわらず、その実態はあまり知られていない。  超富裕層の驚くべき暮らしぶりとは?  今回は、“本物のお金持ちは、家族のために散財する”ということを実感した2人のエピソードを紹介する。

幼少期から贅沢な生活、家にはお手伝いさんや専属シェフがいて…

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※写真はイメージです。以下同

「私の祖父は、投資家として成功を収めた人です」と話しはじめる鈴木博さん(仮名・30代)。祖父の資産で贅沢な生活を送っていた。 「東京の高級マンションで暮らし、毎朝専属のシェフがつくった朝食を食べていました。家事はお手伝いさんが担当していたんです」  鈴木さんは時間に追われることなく、自由な環境で過ごしていたそうだ。 「祖父は、ただの投資家ではありませんでした。世界中を飛び回り、さまざまな成功者たちとビジネスの情報交換をしていました。家では英語が飛び交っていましたね。何を言っているのか理解できないこともありましたが、祖父が関わっていた世界のビジネスについて、子どもながらに驚いていました」  しかし、その中でも鈴木さんが強く印象に残っている言葉があるという。 「祖父は『お金持ちだから幸せなのではなく、“自由で豊かな時間を大切にしている”ことが、本当の豊かさである』と言っていました」

祖父から学んだ考え方は“お金は自由を手に入れる手段”

「祖父がどれほどの成功を収めていたのかというと、主に投資家として株式や不動産など多岐にわたる分野で資産を増やしていました。ドバイやジャカルタなど、成長が期待できる国々に積極的に投資していたんです」  そんな投資家としての祖父を間近に見て育った鈴木さんは、両親からは一流企業に就職してほしいという希望があったそうだが、祖父と同様に投資家になった。 「祖父は『お金はあくまで自由を手に入れる手段であって、稼ぐこと自体が目的ではない』と話していました」  この考え方は鈴木さんにも大きな影響を与えたのだとか。祖父はかつて、ビジネスにすべてを捧げて家族との時間を疎かにした時期もあったという。しかし成功を重ねると、“家族の時間”を最優先にしていたそうだ。
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大学生時代のお年玉は100万円が当たり前
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2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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