更新日:2012年06月25日 16:15
恋愛・結婚

専門家が証言「50代でも初婚は大丈夫!」ってホント?

 6月5日に閣議決定された内閣府の「子ども・子育て白書」において、2010年時点での生涯未婚率が過去最高となったことが明らかになった。
50代,初婚

生涯未婚率が90年代以降、急上昇している。グラフは平成24年版子ども・子育て白書(http://www8.cao.go.jp/shoushi/whitepaper/w-2012/24pdfhonpen/24honpen.html)より

 生涯未婚率は「50歳までに一度も結婚したことがない人の割合」で、男性が約20.1%、女性10.6%。1980年に比べると男女それぞれ約8倍と2倍という驚愕の数値が出た。  さらに驚くのは、そのうち男女ともに89%以上が「いずれ結婚しようと考えている」と回答したこと。  この切なすぎる結果をどう受け止めればよいのか。50歳を過ぎても結婚は可能なのだろうか? 専門家に話を聞いた。 「つぐみ恋愛相談所」を主宰する婚活アドバイザー、橘つぐみ氏は話す。 「50代といえば、子供を望むよりも余生を共に過ごすパートナーとしての結婚。  だから条件よりも居心地の良さで選ぶようになるのですが、実は50代以上同士は難しい場合が多い。  年齢を重ねると互いのライフスタイルが確立されて、こだわりが強くなるからです。  たとえば自分が『もう肉は食べられない』と言っても、相手がそうではなかったら腹が立つ、などですね。年齢差があれば、どちらかが譲るのですが……」  婚歴なし同士の熟年婚は、互いのライフスタイル折り合いをつけられるかどうかが肝になるという。  しかし、性差というものがある。男性であれば子供を望むという条件が合致すれば若い女性と結婚が可能かも知れないが、50代女性は難しいのではないか。 「特例かもしれませんが、50代女性と20~30代男性の組み合わせは結構います。遊びではなく真剣交際、結婚も考えてなくはないというケース。ここでカギになるのは異性への理解力。まるで子育てでもするかのように、男性の扱いが上手いのです。既婚者でも異性への理解力がない人はいるので、逆に言えばこれさえあれば何歳になっても結婚の可能性を失わないといえる。男女ともに言えることですが」  同じくテレビ番組でナインティナイン岡村隆史の婚活を支援する「お見合い塾」主宰・山田由美子氏も、 「10代は憧れが強く、20代は多感で、30代は色々悩み、40代は要求が多くなる。そして50代は『もう自分は要求できる立場にない』と開き直る。よほど財産があれば加藤茶さんみたいな結婚も可能でしょうけど、普通の人はまず無理ですからね。その歳でパっと相手とライフスタイルをシェアできるかどうかという点が課題になります」  と話す。それさえできれば50代同士の結婚は難しくないという。 「私のお見合い塾では50代以上同士の成婚者は結構います。どちらも52歳の女性で、一人は54歳の年収800万円男性と結婚しました。ただし寝たきりのお姑さん付き。50代以上の未婚者はもれなく介護付きだと思って間違いない。50代の未婚者は、大抵が親の介護をしてきた方なんです。でも私は言うんです。『若い頃に結婚してたらずっと舅姑がいるけど、今ならどうせ数年の辛抱でしょ』ってね。もう一人の女性は、67歳の男性と。もう子供の可能性はゼロに近いので、どうせなら二人で思い出を作ろうと、毎月のように海外旅行に出かけています」  熟年婚は本人の受容度次第では可能で、若い頃の結婚とは内容が異なるだけということか。  今後も生涯未婚率が上がることが予想されるなか、熟年婚への心の準備をしておいたほうが良いかもしれない。 【橘つぐみ氏】 「つぐみ恋愛相談所」(http://www.293renai.com/)主宰。30~40代の恋愛・結婚コンサルティング、セミナーを行う。丁寧かつ理論的なアドバイスに定評がある。2児の母 【山田由美子氏】 仲人士。’58年、大阪府生まれ。「お見合い塾」(http://www.omiai-jyuku.com/)塾長。結婚、離婚を経て確立した独自のシステムで、昨年、240組の男女を成婚に導いている
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