渋谷・スペイン坂は何がスペインなのか?
世の中にはありとあらゆるものに名前がある。でも、なかには実態に合わなかったり、一見矛盾しているような名称で呼ばれているものも少なくない。そんな“名は体を表さない”物件の何がどうしてそうなったのか、その真相を徹底調査!
まず、渋谷にあるスペイン坂は何がスペインなのか?
※週刊SPA!12/3発売号では、「ジャンル別[気になる名称]大調査」を掲載中。「千葉にあるのに東京ドイツ村」や「砂は入っていないのにサンドバッグ」など、気になるアレの名前の秘密を探っている。
<取材・文/週刊SPA!編集部>
とりあえず渋谷区役所に由来を聞くと、「昭和50年にパルコができたとき、店舗前の坂に名前をつけてほしい、と坂にあった喫茶店のご主人に依頼したようです。まあ、誰かが言い張ればいいわけですね」。
では、言い張った側の意見を。「区役所通りを勝手に公園通りと呼んでいたら認知された流れがあり、同様にスペイン坂も名づけようと依頼したそうです。理由は当時の雰囲気がスペインの街並だったからと」(パルコ)。どのへんが……?
「階段のある小道になっているところとか」って、それならスペインじゃなくてもありそうだけどなぁ。
続いては千葉県佐倉市にあるニュータウン「ユーカリが丘」。HPによれば、自然と都市機能が調和した環境都市を創るため、町名もテーマにちなもうと、空気の清浄や殺菌作用のあるユーカリの木に着目したとか。しかも「駅前ロータリーや公園に約20本のユーカリの木」が植樹されているという!
ぜひ実物を見たいと現地に赴き、駅前で道行く人に植えてある場所を聞いたところ、「えっ、ユーカリがあるの!?」と、場所どころか存在すら知らない人続出。ある年配の男性に至っては、「ないんじゃないかなぁ、地名がユーカリってだけで」と断言。いや、あるらしいんですけどね……。
駅の改札で尋ねてみたが、地図を持ってきて「こっちかこっちにあるらしい」と、少々あやふや。困り果てて、市役所の出張先でも聞いてみる。すると、「ロータリーの真ん中の、あの木わかります? アレ、葉っぱがユーカリっぽいと思うんですけど」って、アンタもあやふやかいっ。が、その後、ちゃんと確認してくれて間違いないと判明。駅前には1本だけだったけど、確かにありました。とりあえず町の人たちに、その存在を教えてあげたいですな。
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