高級ソープから激安店に転職したシングルマザーの事情
◆子供たちと分相応に暮らせれば、それで十分
月収はOL並み、平均相場よりも安いぽっちゃり専門店で働くシングルマザーの白鳥さん(29歳)は、収入よりも居心地の良さを重視する。
「20歳くらいから最近まで、吉原のソープで一晩何十万も稼いでいたんです。でも、『体形維持のために18時になるとお弁当は処分』『お客さんに見られたら困るから子供とママチャリに乗らない』とか厳しいルールがとにかく苦痛でした。お店のコ同士も物を隠したり新人をいじめて潰したり、常に気を抜けない感じ。店を辞めたら、長年のストレスのせいか2週間ずっと暴飲暴食を繰り返して一気に18kg増で、このありさまです(笑)」
その後、友人に今の店を紹介され、吉原時代とは真逆のアットホームな環境に驚いたという。
「出勤は週3~4日ほどで、収入は以前に比べて3分の1以下に激減しました。でも、吉原みたいに女のコたちが『稼いでやる!』ってギスギスしてないし、いかに楽しく仕事をできるかに重点を置いてるから、仲も良くてすごく楽しい。お客さんもルックスじゃなくて、包容力っていうか体形?(笑)を求めてくるので、安心です」
しかし低価格だからと言って、手を抜くことはない。
「体形的にツラくても、お客様には誠心誠意サービスします。高級店での経験は貴重な糧となってますが、今はお金にはそれほど興味がない。無理して心が折れるのはもうイヤ。子供たちと分相応に、なんとか生活できればもう十分なんです」
― 二極化する[SEX産業]の正しい歩き方【3】 ―
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