麻薬密輸に使用、原発の上空に出現…日本でも海外でも急増するドローン騒動
ホワイトハウスや日本の首相官邸に、ドローンが相次いで落下。厳しい規制が叫ばれるなか、ドローンの可能性を阻まない、あるべき規制の在り方を探る!
◆日本でも海外でも!急増するドローン騒動
<北朝鮮ドローンが韓国大統領官邸を撮影>
2014年3月、北朝鮮のドローンが韓国領内に侵入し、帰還中に墜落した。韓国軍などのレーダーには反応がなく、大統領官邸(青瓦台)上空を撮影していたことも判明。北朝鮮は、複数タイプのドローンを運用しているといわれている
<空港周辺で旅客機とのニアミスが相次ぐ>
2014年3月、アメリカのフロリダ州の空港近くで、アメリカ航空の旅客機とドローンがニアミス。5月にはイギリスのエセックス州上空(高度約460m)でも旅客機とドローンとのニアミス事故が起こっている
<名古屋で撮影中のドローンが繁華街に落下>
2014年4月、名古屋市のテレビ塔周辺で、夜景撮影中のドローンが繁華街に墜落。撮影した映像をYouTubeにアップしたことで話題となった。操縦していた30代の男は、航空法違反の疑いで書類送検された
<仏・原発の上空に不審なドローンが出現>
2014年12月、フランスの13か所の原子力発電所に、不審なドローンが15回にわたって接近。翌年1月には、2機のドローンが原発上空に侵入。発電所のレーダーでは、ドローンを発見できなかったという
<麻薬密輸用のドローンが発見される>
2015年1月、アメリカとメキシコの国境付近で、麻薬を積んだドローンが墜落しているのが発見される。国境付近では約150機のドローンが麻薬の密輸に使われ、密輸用ドローンの開発も行われているという情報もある
<大統領官邸や首相官邸にも相次いで墜落>
2015年1月、ワシントンのホワイトハウスにドローンが墜落。情報機関の職員が、休日に酒に酔って飛ばしていたという。4月には、日本の首相官邸の屋上で、放射性物質を載せたドローンが発見された
取材・文/河原塚英信
『ドローンの衝撃』 イノベーションか、それとも凶器か? |
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