世界文化遺産から読み解く世界史【第39回:ナポレオンが愛した宮殿――フォンテンブロー】

フォンテンブロー宮殿(縮小)

フォンテンブロー宮殿


ルネサンス様式で建てられた最初の宮殿

 フランスではゴシック建築の後、ルネサンス様式といわれるものが登場します。これはフランソワ1世が、16世紀に建てたフランス王家の宮殿フォンテンブローがその最初です。

 フォンテンブロー宮殿は創建の後もずっと維持され、ナポレオンの時代まで使われました。ナポレオンはこの宮殿を愛したといわれています。

 フランスはゴシックの後に、イタリアの様式を取り入れてフランスのルネサンスをつくり出しました。これはゴシックが非常にフランスの宗教的な面を強調するのに対して、イタリアよりも人文主義的な、古典的なものを取り入れていくことになったのです。

 イタリアのルネサンスは、キリスト教的な要素が強かったのですが、それに比べるとキリスト教的な要素の少ない人文主義がフランスで始まったのです。


(出典/田中英道著『世界文化遺産から読み解く世界史』育鵬社)

【田中英道(たなか・ひでみち)】
東北大学名誉教授。日本国史学会代表。
著書に『日本の歴史 本当は何がすごいのか』『[増補]日本の文化 本当は何がすごいのか』『[増補]世界史の中の日本 本当は何がすごいのか』『日本史5つの法則』『日本の戦争 何が真実なのか』『聖徳太子 本当は何がすごいのか』『日本文化のすごさがわかる日本の美仏50選』『葛飾北斎 本当は何がすごいのか』ほか多数。

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