都内なら移動はタクシー、でも飛行機はエコノミー。ビジネスで成功した人たちのお金の使い方
ポルシェは買うのに、マイホームは買わない!? ビジネスで成功し、一代で財を築いたビジネスエリートたちは何にお金を使っているのか?
お金を使ってお金を増やす「生き金」。使ったお金の価値が減ってしまう「死に金」。シリコンバレーのビジネスエリートたちと交流のある黒木陽斗氏によると、彼らが実践する「生き金」には5つのルールがあるという。今回は、ルール1「時間を買う」とルール2「ノウハウを買う」を解説する。
※「生き金」「死に金」については『マイホーム購入は“死んだお金の使い方”。定年後に「お金がない」と言わないためには』を参照
「まず、1つめは『時間を買う』ことです。短期間で急成長していくシリコンバレーのビジネスエリートたちは、『時間』を強く意識して行動しています。ビジネスでも不動産投資でも一代で、しかも短期間で成り上がるためには、有限である時間をどう扱うかが重要ポイントになります」
「時間を買う」とは具体的にどういうことか?
「例えば都内なら電車ではなくタクシーを選びます。その方が圧倒的に早く着くからです。一方で、飛行機のビジネスクラスには乗らず、エコノミークラスに平気で乗ったりします。ビジネスクラスに乗ったからといって、早く着くわけではないという理由です。ビジネスクラスに1回乗るならエコノミークラスで3回来日したほうがビジネスチャンスが広がるとも言っていました」
無駄な時間を極力省いて仕事に集中することで、高いパフォーマンスを発揮して成果を上げる。黒木氏によると、そのために必要な出費は惜しまない一方、費用対効果のない出費を嫌うのがビジネスエリートたちなのだという。同じ24時間を使って他人より成果を上げるためには、可能な限りのことをアウトソーシングして「他人の時間を買う」こともするそうだ。
「次に『ノウハウを買う』です。ビジネスエリートたちは、『ノウハウ』というものに、大変な価値を置いています。ゼロから勉強して一流になるためには1万時間が必要だと言われていますが、ノウハウを買うことで、その時間をショートカットすることが可能だからです」
つまり、『ノウハウを買う』ことは『時間を買う』ことでもあるのだ。
「『ノウハウ』は、いわば『成功するためのレシピ』です。達人と呼ばれる人たちが何年もの時間を費やして編み出した技術をまとめたこのレシピを忠実にコピーすることで、達人と同じ域に達することができます。ただし、どんなレシピを選ぶかが重要なポイントとなってきます」
ノウハウを買うのはいいが、いわゆる「ノウハウコレクター」になってしまう人もいる。
「ノウハウコレクターになってしまう人にはいくつかの共通点があるようです。まず、ベストを永遠に探し続けてしまうこと。見切り発車ができずに『こっちよりあっちの方がいいのではないか』とノウハウを集め続けてしまうのです。また、間違いを犯す勇気がないのも特徴です。気持ちは分からなくもありませんが、大きく成功するビジネスエリートたちは総じて、『小さな失敗は成功するための必要経費』と割り切る強さを持っています」
ノウハウにはすでに実践された理論や知識が詰まっているので、大きな失敗はしにくいはず。だからこそ、ビジネスエリートたちはノウハウを買うのだ。
【黒木陽斗氏】
投資家。米国大学卒後、一部上場大手企業を経て、シリコンバレーのベンチャー企業へ転職。ヘッドハントで6社以上の会社を渡り歩き、30代前半で外資系企業の日本代表となる。自らがオーナーになれる不動産投資を開始。不動産経営のほか、執筆活動や講演活動、不動産経営コンサルティングを行っている。著書に『シリコンバレーのビジネスエリートたちが実践する使っても減らない5つのお金のルール』
ビジネスエリートたちが実践する5つのお金のルール1「時間を買う」
ビジネスエリートたちが実践する5つのお金のルール2「ノウハウを買う」
『シリコンバレーのビジネスエリートたちが実践する使っても減らない5つのお金のルール』 お金を使ってお金を増やす「生き金」。使ったお金の価値が減ってしまう「死に金」。「生き金」と「死に金」はどこがどう違うのか、何にどうお金を使えばいいのか――。 本書では、著者が数多くのビジネスエリートたちと交流する中で見出した「お金の使い方のルール」を紹介します。経済的な成功を手にして、ハッピーな老後を送りたい人は必読の1冊。 |
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