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“爆買い”のゴミをまき散らし…好き勝手の訪日客に困惑する清掃員「ホテルはゴミ捨て場じゃない」

 今年も流行語大賞の季節がやって来たが、2015年の新語・流行語大賞の年間グランプリとなったのは外国人観光客による「爆買い」。増加を続ける観光客のなかでも中国からの訪日客は他を引き離し、ドラッグストアで、家電量販店で、百貨店で、昨年は一人当たり17万円以上を「爆買い」し、今も世間を賑わせている。  しかし、2020年の東京オリンピック特需に沸くホテル業界には、一部の“爆買い”訪日客に対して困惑している人が少なくない。日本と中国の「文化の違い」とだけでは割り切れない、“爆買い”の裏にあるホテル清掃員の声を聞いた。  朝、宿泊したホテルの玄関の扉を開けると、せっせと働く清掃員の姿がある。最近では海外からの宿泊客が増え、すっかり国際色が豊かになった日本のホテルだが、清掃員を唖然とさせる宿泊客も当然ながら存在する。中でも特に目立つのは、“爆買い”した商品のゴミをあちこちに巻き散らかして帰る訪日客だという。 「決して悪く言うつもりはありませんが、客室清掃をやっている立場としてできれば泊まってほしくないのは“爆買い”のゴミを散乱させて帰る訪日客です。いくらお客様と言っても限度はあります。扉を開けると“爆買い”した商品の空き箱や段ボールが部屋中にまき散らせれていることが多く、かさばるゴミばかりなのでとにかく処理に困りますね。限られた時間での清掃が追いつかないし、ホテルの部屋はゴミ捨て場じゃない、と言いたいです」(京都市内の清掃員、40代・女性)  Airbnbでの「民泊」が日本でも広がりつつある今、プロのホテル清掃員は不満を抱えながらも仕事として処置しているが、これが個人と個人の「民泊」でも同様に起きる問題ならば、個人間でのトラブルにも発展しかねないだろう。
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“爆買い”訪日客の部屋には驚くことばかり…
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