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中国最大の売春都市が壊滅!? 原因は地元公安トップ交替か

売春都市 風俗産業が発達していることから、「“性事”の中心」といわれる中国最大の売春都市・広東省東莞市で、異常事態が続いている。この街の地場産業であるエロサウナや連れ出しカラオケ店などが軒並み営業を休止しているというのだ。中国最大の風俗街もついに終焉か……。ドラゴンガジェット取材班は、“性都”東莞の最後を見届ける覚悟で、早速現地に飛んだ。  高速鉄道駅のある東莞市常平鎮のメインストリート・中元街は金曜の午後6時だというのに人通りはまばら。普段であれば、出勤途中の小姐と夜遊び前の腹ごしらえに向かう男性で、にぎわっている時間帯のはずである。 ⇒変わり果てた街【画像】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=281992  小姐が出勤に使うバイタクの運ちゃんも暇そうに路上でたむろ。さらに、ポン引きおばちゃんの巣窟だった公園は、彼女たちに変わって無邪気に遊ぶ子供たちの姿があるばかりだった。  また、かつては一日に500人近くの小姐が出勤し、そのほとんどが連れ出し可能であった大型カラオケ「W」にも向かったが、数人の小姐が出入りしている姿があったのみで、以前の賑わいはなかった。  現地在住の日系工場に勤務する日本人男性はこう話す。 「風俗店が一斉に店を閉めたのが7月の頭。今では一部のカラオケは営業を再開していますが、小姐のお持ち帰りは不可です。サウナも数件が裏口のみを開け、常連客のみを相手に細々と営業を続けているのみです。これまでは香港や広州からの出張者は、夜遊びするためだけに無理やり一泊して翌朝帰っていたが、夜遊びもできない今はみんな日帰り。売春産業のおこぼれにあずかっていた街の食堂やバー、クラブ、海賊版DVDショップ、フルーツ売りの屋台、果ては流しの女ミュージシャンまで地域経済にも打撃を与えていますよ」
ロビー

閑散としたロビー。かつては多くの売春婦と客でにぎわっていたが……

 その言葉通り、かつては小姐を自室に連れ込む宿泊客たちの姿が多く見られた、中心部のホテル「H」も閑古鳥が鳴いていた。  前出の日本人男性によると、異常事態の原因として噂されているのが、東莞市公安局トップの人事異動だという。後ろ盾を失った風俗業界は今、摘発を恐れて営業を自粛しているというわけだ。  中国事情に詳しいジャーナリストは言う。 「中国ではトップが替わると、前任者との癒着で不正を行っていた業者の摘発に動き、自らの手柄にする。先代、先々代の癒着を脈々と受け継ぐ日本とは違う点ですね。とはいっても、2、3か月もすれば新しいトップのもとに新しい癒着が結ばれれば、また元に戻る。今ごろは袖の下の金額について、公安トップと風俗業者の間で話し合いがもたれてるところでしょう」  性都東莞が復活する日は果たしてくるのか。一部の日本人旅行者や駐在員たちも街が通常営業に戻ることを心待ちにしているので、続報が入り次第、レポートしたい。 【取材・文・写真/ドラゴンガジェット編集部】 ガジェット好きのライターや編集者、中国在住のジャーナリストが中心メンバーとなり、2012年1月から活動を開始。東京と深セン、広州、ニューヨークを拠点に、最新の話題をお届けする。(http://www.dragon-gadget.com/)
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