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「高すぎて東京のホテルに泊まれない!」空港ロビーやラブホなど、出張族が使う穴場とは?

 外国人観光客が急増し、ホテル不足が囁かれて久しい。こうしたなか、会社規定の宿泊費では泊まれない出張サラリーマンが急増中だ。なかには過酷な場所で寝泊まりを強いられるケースも少なくない。ホテル難民の実態についてリポート!

平日でも一泊3万円!? もう東京に出張できない

[東京ホテル難民]の惨状

政府は今年の訪日外国人数が史上最多の3500万人になると予測している

 インバウンドが盛り上がる中、日本各地のホテル代が高騰しているのは周知の通り。シティホテルが高すぎて泊まれない、そもそも空室がないことが常態化しているが、一方でビジネスホテルの高騰化も止まらない。  平日で3万円超えの部屋もザラにあり、出張者が東京で泊まれないという声がSNSでも相次いでいる。ホテル業界に詳しいトラベルジャーナリストの橋賀秀紀氏に現状を聞いてみた。 「東京ホテル会によると、加盟ホテル260軒の10月の客室稼働率は91.2%と非常に高くなっています。ADR(客室平均単価)は1万8965円で過去7年間の最高値を記録しました。コロナ前の’19年10月が1万2000円ほどだったので、5年で1.5倍以上になった計算です」  高くなった要因はインバウンドのほか、人件費や光熱費の上昇、さらにダイナミックプライシング(高い予測精度で需要に応じた細かい価格設定ができるシステム)の普及があると橋賀氏は指摘する。

宿泊者の半数をインバウンドが占め、稼働率も大幅に上昇