更新日:2013年03月02日 14:27
ライフ

足が速いおばあちゃん(89歳)、毎朝豚肉を食べていた

守田満氏

守田満氏(89歳)

 世の中には「これを食え」「あれを食うな」という健康・ダイエット法が溢れている。科学的根拠はさておき、「これで健康になりました」という健康超人たちは何を食べているのか?  熊本に超人的に足が速いおばあちゃんがいる。その名は守田満さん(89歳)。なんと70歳で陸上を始め、現在はバリバリの世界記録保持者だ。 「陸上を始めたきっかけは地域の運動会。私は見学のつもりだったんですが、走者が足りないということで、飛び入りでリレーに参加することになったんです」  40代の走者に交って走り、チームは見事1位に。運動経験のなかった守田さんだが、それをきっかけにマスターズに誘われ、陸上競技にのめり込んでいく。 「週に3度、地元の小学生チームと一緒にタイヤ引きなどのトレーニングを行っています」   時間があるからと、小学生より2時間早く現地入り。日々、練習メニューをこなせる元気の源は? 「毎朝、生卵を飲み、塩コショウで味付けした豚肉をいただいております。骨にいいのかなあと思ってじゃこもたくさん食べますね。すべて自己流なんですけど(笑)」  昼はお惣菜などを買ってきて済ませるという守田さん。「『おいしそうだなあ』と思えるものは、体が欲しているもの」という理屈だ。また、毎朝5時に起床し、洗濯後は二度寝。真夏は陽が高くなる前に練習するなど、決してムリはしないことも心掛けている。 「今年で90歳ですが、ブラジルで開催されるマスターズの90歳の部に出場し、記録を作るのが夢」と語る守田さん。実は、自宅が全焼し、娘さんのいる町内に引っ越してきたという過去がある。 「火事がなければ陸上とも出会えなかった。今では“災い転じて福となす”と思っています」  う~ん、なんてポジティブシンキング! その姿勢、見習わせていただきます!  2/26発売の週刊SPA!「鉄人たちの(秘)健康法を大公開」特集では、10歳のときに120歳まで生きると決めた寺門ジモン氏、健康のためなら死んでもいいという高城剛氏ほか、医者は絶対教えてくれないオリジナル健康法を紹介している。 <取材・文/山脇麻生> 【守田満氏】 1924年、熊本県出身。マスターズ陸上の85歳~89歳の部に出場する現役アスリート。100m走85歳以上の部で19秒83の世界記録をマーク。今まで獲得したメダルは200個、楯は30個以上!
週刊SPA!3/5・12合併号(2/26発売)

表紙の人/斎藤工

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