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タワレコ社長「ご当地アイドルが地元で成功するには政令指定都市以上が条件」

◆識者が語るローカルアイドルの可能性
LinQ,嶺脇育夫

嶺脇育夫

「初めて福岡に見に行ったときから世界観が完成していたんです」と語るのはタワーレコードの代表取締役社長嶺脇育夫氏。アイドル専門レーベルT-Palette Recordsを立ち上げ、LinQの存在をファン以外にも広く知らしめ、最新作では、2万枚以上のセールスを達成させた人物である。嶺脇氏が語るLinQの魅力とは? 「僕が最初に好きになった曲は『ハジメマシテ』。“♪西鉄バスでね!”の歌詞がいいんですよ。ローカル色もあるし、思わず口ずさんでしまうメロディ。なおかつ、みなさんが可愛いというのがよかった(笑)。あと、ハッキリと上昇志向のあるグループだった。福岡にいながら全国的なグループになるという意志があったので、一緒に上を目指しましょうということでお付き合いを始めたんです」   強く印象に残っているのは東京での初ライブだそう。 「初めてこっちでやったときは、人数こそ多くなかったんですけど気迫を感じたんです。それがすごくよかった。アウェーの地に来ても、ライブでポテンシャルを発揮できる能力があったんですね。その後は、しっかり握手会もやってましたしね。バスで十何時間もかけてやって来ているのに、こちらの期待にちゃんと応えてくれるので間違いないなと思いました」  また、福岡について、ビジネス的な観点からも語ってもらった。 「ローカルアイドルが地元のみで成功するには政令指定都市などのマーケット規模がないと難しいと思います。しかも、その都市の近隣にも大きな都市が必要。だから可能性があるのは大阪と九州くらい。名古屋や仙台などはどうしても東京が舞台になるのでローカル感が薄い。LinQは福岡だからこそ出てこられたのかなと思います」
LinQ

初の東京ライブで売れる確信をしたという嶺脇氏。ライブが話題となりファンも増加

【嶺脇育夫】 タワーレコード社長。’67年、秋田県生まれ。タワーレコード社長。新宿店店長時代に「ハロープロジェクト」にハマりアイドル好きになる。現在は、アイドル専門レーベル「T-Palette Records」を立ち上げるなど活躍している ― ご当地アイドル・LinQ メジャーデビューまでの軌跡【4】 ―
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