福岡のローカルアイドルLinQにファンがハマる理由
AKB48から始まった一連のアイドル狂騒曲。いつブームが終わるのかという思いとは裏腹にももクロのブレイクなど、女性アイドルグループの勢いは止まりそうにない。そんなアイドル業界で今年のキーワードとされているのが“ローカル”。東京以外を本拠地とするグループたちだ。インディーズながら2万枚のCDをセールスし、ローカルアイドル部門第1位に輝いたLinQもメジャーデビューが決まるなど、周辺の動きも活発化している。SPA!はブレイク期待のLinQを密着取材。彼女たちの先にローカルアイドルの可能性を探った。
◆なぜファンはLinQにハマるのか?
「Love in 九州」をもじった造語であるLinQ(リンク)。彼女たちの本拠地はその名のとおり、九州だ。現在、天神ベストホールにて土日を中心に公演を行っている。インディーズながら1月発売の5thシングル「CHIKU-TAKU/ゴーイングマイウェイ!」が現在2万枚以上のCDセールスを記録。オリコン5位獲得と力をつけ、東京などから遠征するファンも出現中だ。なぜこれほど人気になったのか、理由を探るべく現地ファンに話を聞いた。
「地元の祭りに来ているのを見て、興味を引かれました。同じ市の出身者がいるので、そのコを応援しています」(10代男性)、「甲子園に出る地元チームを応援するみたいな気持ちです」(20代女性)など、地元意識でファンになった人が多かった。福岡にはHKT48などもあるが、「あっちは東京を見ている気がする。支店が福岡にあるだけという感じ」(20代男性)と違いを口にするファンも。
では、わざわざ博多に来るファンが増えたのはなぜなのか?
「東京のアイドルは、ファンからカネを取れればそれでいいってコも多くて……。九州のコはそういう感じがないし、方言も可愛い」(20代男性)、「博多はおいしいものも多いし、街が魅力的。地元ファンはいい人が多くて友達もできた。LinQに会いに来るだけじゃなく、旅行気分も味わえる」(30代男性)と東京にない魅力に引き寄せられているようだ。
◆成功アイドルのいいとこ取り!
「パフォーマンス。そして、何より楽曲がよい」と多くのファンは好きになった理由の一つとして挙げた。実際に彼女たちを見ると、大人数でのダイナミックなパフォーマンスはAKB48、全力スタイルはももクロと重なる。Perfumeを意識したような「さくら果実」という曲があるなど、まさに成功モデルのいいとこ取りといえる方法でのし上がってきたのだ。
また、メンバーを年代別にチーム分けするという独自システムもあり、「大人っぽく激しいダンスが好きならLady、アイドルらしく可愛いのが好きならQtyと2つの面を楽しめる」(40代男性)というようにパフォーマンスの質の違いに楽しさを見いだすファンもいるようだ。
⇒【写真】LinQの魅力 https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=406692
― ご当地アイドル・LinQ メジャーデビューまでの軌跡【1】 ―
『チャイムが終われば(初回限定盤A)』 メジャーデビュー第1弾シングル! |
『CHIKU-TAKU / ゴーイング マイ ウェイ!』 インディーズ時代のオリコン5位獲得曲 |
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