独身男が「いちばん寂しい瞬間」は○○のとき
週刊SPA!8月20日発売号「[35~45歳 独身男]悲惨な現実」という特集では、既婚男性がその自由度を羨んでやまない独身者たちが、少なからぬ代償を払わされている事実が更に浮き彫りになっている。ぜひ、今後を生きる参考にしてほしい。 <取材・文/江沢洋 撮影/高仲建次 アンケート協力/アイオイクス>
●35歳~45歳独身男(600人)
「独身のわびしさを感じる瞬間」ランキング
1.病気で寝込んで看病する人がいないとき 58%
2.一緒に旅行に行く相手がいないとき 43%
3.孤独死のニュースを耳にしたとき 36%
4.ファミレスやファストフードで家族連れの隣で一人食事をするとき 35%
5.休日に何も予定がないとき 34%
5.家で一人で食事をしているとき 34%
「独身=寂しい」は、単なるイメージなのか、それとも厳然たる事実なのか。その具体像をアンケートの回答から明らかにしていこう。
独身男がダントツでわびしさを感じるシーンは「病気で寝込んで看病する人がいないとき」(58%)。そりゃそうだろうが、コメントを見ると予想以上に壮絶。
「ノロウイルスにかかり、トイレで何もかも放出しているような状態でさえ、水を運んでくれる人はいない。コンビニへスポーツ飲料を買いに行けるようになったのは4日後」(41歳・メーカー)
まさに「咳をしても一人」。奇しくも、俳人・尾崎放哉がこの句を詠んだ当時は40代・独身だったとか。健康問題は「孤独死のニュースを耳にしたとき」(36%)などと並んで、実害がはっきりしているだけに、強い不安を呼び起こす。
わびしさを感じるシーンの2位は「一緒に旅行に行く相手がいないとき」(43%)。なにしろ「友達はみんな結婚して子供も生まれたので、一緒に出かけにくくなってしまった」(38歳・公務員)と言う人の多いこと。あわせて「休日に一人で行動するとき」(33.3%)も上位に。「休日に何の予定もないとき」(34%)では、「明るいうちから家にいると鬱憤がたまるので、クルマであてもなく走り回ったりと、とにかく外出するようにしている」(41歳・メーカー)などのムダなアクションを起こす人もいて、思春期的なナイーブさを感じさせる。
孤独感は日常生活の端々にも漂う。代表例は「テレビや映画などへの感想をその場で聞いてくれる人がいない」(18.3%)。ほかには炊事洗濯などもトリガーになる。「離婚してから自分で洗濯をするように。Yシャツのシワを伸ばしつつ干していると、『すべて自分ひとりでやっていくのか』と気が遠くなる」(44歳・介護)
なかでも食事は特にわびしさを実感するシーンらしく、「家で一人で食事をしているとき」(34%)、「コンビニ弁当など出来合いのものを食べているとき」(27%)などが挙げられた。
「恋人との食事はマクドナルドでもおいしい。が、両親と自分3人の食事はどれだけ豪華であろうが、味のわからぬ作業でしかない」(39歳・信用金庫)との鬼気迫るコメントには思わず目から汗が……。
既婚者はそれでもなお、「結婚なんて、そんなにいいもんでもないぜ」と言うだろうか。そんな愚痴ですら「ノロケにしか聞こえない」(38歳・メンテナンス)という人が多数。これが独身者の実感だろう。
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