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映像ディレクター大根仁氏が『孤独のグルメ』を語る

ドラマ版Season3も好調な『孤独のグルメ』。週刊SPA!にて不定期連載中の人気マンガ(原作/久住昌之・作画/谷口ジロー)が原作となっているのだが、この作品、男が一人、飯を喰うだけ。ただそれだけなのに、なぜ心を奪われるのか。そして、一人で食べる食事の哲学とはいったいどこにあるのか。各々が持つ『孤独のグルメ』を熱く語る! ◆“あの店”のハンバーグ、テイクアウトで食べてみたい
大根 仁氏

大根 仁氏

 初版、文庫版、そして、新装版も『孤独のグルメ』をすべて揃えているという映像ディレクターの大根仁氏。そんな大根氏に同作の魅力を聞いた。 「『孤独のグルメ』はオレにとって、作画を担当する谷口ジローさんそのものなんです。緻密なタッチと五郎が食べるときの表情や所作。食事中に、思わずジャケットを脱いじゃうとか、あのハフハフ感とかは『谷口ジローだなぁ』って思いますよ」  そんな大根氏の一番好きな名場面はどこなのだろうか。 「全部ですね。あえて挙げるなら、ハンバーグ屋の傲慢な主人にキレるところ。食に対する美学を語るあのシーン、大好きです。でも、一番食べてみたいのもあのハンバーグ。人間性と味って案外比例しないですもんね。嫌な感じのシェフが作るものでも、うまいものはうまい。あの店のハンバーグは、テイクアウトで食べたいです」  自身がひとり飯をするときは、 「味・雰囲気・放っとかれ感」が大事とのこと。 「駒場東大前にある蕎麦屋『福島屋』は、その3つが見事に調和した店。地元客しかいないから、長年積み重ねてきた居心地のよさが店に滲み出ているんです。ほかには同じ駒場東大エリアの『菱田屋』にはよく昼定食を食べにいきますし、池尻大橋の中華屋『鶏舎』の夏に出すキラーメニュー『冷やし棒棒鶏ソバ』は毎年楽しみにしています」  ただし、ひとり飯にはつい陥りがちな落とし穴があると語る。 「最初の2~3品がおいしいと、つい頼みすぎちゃうんですよ。作中でもあるじゃない? コンビニで買いすぎちゃうやつ。ついレジ横のコロッケとか買ったあとに『アメリカンドッグも』とか(笑)。あとで『いくらなんでも余計だった……』って反省するんですけど」 【菱田屋】 「魚がメインなんですけど、肉も野菜もうまい」と大根氏が推薦。東大が近いこともあり、生姜焼きや油淋鶏などのガッツリ系も豊富 ⇒【画像】はコチラ
https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=496762
菱田屋【福島屋】 蕎麦屋なのに居酒屋メニューも豊富。大根氏がよく頼むのは「刺身盛り合わせ、牛すじ煮込み、ほうれん草の煮浸しあたり」とのこと ⇒【画像】はコチラ
https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=496763
福島屋【大根 仁氏】 ’68年生まれ、映像ディレクター。店選びに関しては「長年、外食が多いと、こういう六感は鍛えられますよ。幟が前に立っている店はまず避けます」とのことだ ― 俺流『孤独のグルメ』【2】 ―
孤独のグルメ

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